未知のウイルスに襲われた日本。武藤泰山総理と息子・翔が立ち向かう。そのウイルスはなんとシベリアの冷凍マンモスから飛び出したもの。かつて眉村紗英の父・古沢恭一がサハ共和国で起きたという集団感染の話を聞き研究。冷凍マンモスからのウイルスにたどり着いたようだったが突然、古沢恭一は自殺してしまう。
泰山は緊急事態宣言を発出するが、周りの政治家や都知事はそれに大反対、デモ・暴動にさらされる。一つはそのウイルスをめぐっての企業やテロ組織の陰謀、もう一つは武藤政権を倒そうと謀る政争。ともに武藤親子や紗英らが体当たりで解決する。とくにデモ・暴動自体が「大勢の人たちが疑心暗鬼になり、不寛容であり続け、大規模デモに訴える症状がウイルスを原因とする」「荒唐無稽な噂話を信じた人たちは、新種のウイルスに感染していた」というのだ。政治家としての信念をデモ隊に向かって身体を張って演説する武藤総理は痛快ではあるが、狂騒曲、マンガチックな展開。