utyuu.jpg「究極の『宇宙の法則』を目指して」が副題。夜空の満天の星や澄みわたる満月。美しい宇宙の諸現象を物理学者は「美しい理論」によって解明してきた。理論の美しさを求めるなか、宇宙の謎が今も解かれ続けていることを、画像やQRコードを入れて解説する。ブラックホールが合体した瞬間の音や、私たちが住む天の川銀河系とアンドロメダ銀河の衝突の動画は衝撃的だ。

美しさの秘密は「高い対称性」「簡潔さ」「自然な安定感のある理論」の3つだという。そこにその理論を「美しい」と感じるわけだ。納得だ。富士山やベルサイユ宮殿、東京タワーなど左右対称や円や球の対称性などを示しつつ、「宇宙は極めて対称性が高い空間だった」「宇宙空間は、3次元の世界で求めることのできる最大限の美しさを持っている」ことを論証する。そして、「4次元、5次元、6次元空間の対称性」「宇宙空間の曲がり方」「70億年ほど前から、宇宙の膨張速度が加速している」ことに論及する。

「ガリレオが望遠鏡で見た月は美しかったか。天上は別世界ではなく、地球と同じデコボコがあることに、ガリレオは感動したのではないか」「太陽はおよそ50億年後に燃え尽きる」「オリオン座のぺテルギウスはもう死んでいる」「私たちの銀河系はいずれアンドロメダ銀河と衝突する」「暗黒物質が大量に存在しなければ、銀河や星などは作れない。暗黒物質は私たちの生みのお母さん」・・・・・・。

「東京スカイツリーの上と下では時間の流れが違う」「りんごからクォークへ、ミクロの世界の統一理論」「対称性が破れた宇宙空間の根源には何がある?」「南部陽一郎さんの自発的対称性の破れの概念」「リニアが走るのは自発的対称性の破れのおかげ」「ヒッグス粒子は宇宙空間で対称性の破れが生じたことの証拠」。そして「宇宙の現在の姿は奇跡なのか」「地平線問題、平坦性問題という2つの不自然と、インフレーション理論」「インフレーションは星や銀河の種を蒔いたお父さん」「ちょうど人間が生まれる程度の暗黒エネルギーを持つ宇宙があっても不思議ではないが・・・・・・。人間原理か究極の美しい法則か」・・・・・・。

今も究極の法則を求めての探求が続いている。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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