昨年11月、亡くなった瀬戸内寂聴さん。その3ヶ月前に聞いた「瀬戸内寂聴からの最期のメッセージ」。
「愛は見返りを求めません」「本当に好きになるということは、相手の全てを許すこと」「恋愛は雷に打たれるようなものだから、不倫があっても仕方ない」――。「私は必ず褒めるようにしている。洋服のセンスがいいとか、笑顔が可愛いとか。どんな人でも自分のいいと思っているところがある。そこに気づいて褒めてあげると、自信を取り戻します」「他人の幸せを喜べない人間がいます。嫉妬は人間として醜い感情です。嫉妬する人は、される人の努力がわかっていない」「同じような人が2人、3人集まったら嫉妬心は雪だるまのようにどんどん大きくなる。私は言わせるだけ言わせる。発散したほうがいいから」――。
「うまくいかないことを誰かのせいにするよりも、自分のことは自分で決めて責任を持ちなさい」「誰かに相談してもらうといっても、ほとんどの場合、自分で大体決めているもの」「らしさのプレッシャーに縛られる必要はない。ずっと男社会だからです」「他人と比べたり、過去を悔いたりしても、人は幸福にはなれない」「他人の目を気にせず生きていく。たとえ辛いことがあっても」「批判されても、悪口を言われても、自分が好きなように生きれば良い」――。「当たり前の事など、この世には1つもない。すべては有り難いことばかり」「続けられることも才能だというが、好きなことでなかったら物事は続けられません。好きなことが、その人の才能です。何歳になろうが好きな事は見つかります」「いい波が来たら見逃さずに乗りなさい。思い切ってエイッと踏み出す行動力」「やらないで後悔するよりも、やって後悔する方が良い」「この年になるまで、好きなことを好きなようにして生きてきた。何も心残りはありません」――。
「この世に変わらないものなどない。苦しみ悲しみは辛いが、辛抱して打ち勝つしかない。ヤケを起こさないこと。苦しみや悲しみもいつかは変化する。良いことも永遠には続きません」「悪口を言われても、そういう奴は不細工に決まっているから放って置け。あなたならできるから」――。