「Web3、メタバース、NFTで世界はこうなる」が副題。最先端テクノロジーが、従来のWeb1.0、Web2.0の世界を超え、私たちの社会、経済、個人のあり方に劇的な変革をもたらそうとしている。全てが大転換する時代、新しいルールで動き始めた世界にどう対処すれば良いか。テクノロジーが予測する未来を語る。
新時代を切り開いたのは「ブロックチェーン」のテクノロジーだ。非中央集権的な思想を掲げてビットコインが、続いて「コミュニティーありき」のイーサリアムが生まれ、新たなフェーズ、Web3ヘと進展する。Web3の最大の特徴は「分散」だ。すべてを非中央集権化するテクノロジーをきっかけとして、「僕たちの社会は非中央集権的なパラダイムへと移行しようとしている」という。着々と存在感を増しているWeb3に対しては「疑念半分、期待半分」だが、そのベクトルは不可避でもある。「Web3が広まり、新しい経済圏、クリプトエコノミー(暗号資産が流通)の影響力や存在感がますます増してくると、フィアットエコノミー側(法定通貨の世界)で危機感が高まる可能性があり、規制の動きが起こってくる」「テクノロジーは私に何をしてくれるのか、という受け身の姿勢ではなく、テクノロジーを使ってどんなことをしようか、という積極的にコミットしていく姿勢が重要になる」と述べる。「最先端テクノロジーが、日本再生の突破口を開く――それぞれ個別の目的や情熱を持って、プロジェクトDAOの発起人となる、それに貢献する、D e F i(分散型金融)で資産運用する、 NFTアートを楽しむ、出品する、メタバースで世界中の人と交流するなどが始まっており、アメリカの証券会社では、顧客の希望に応じて資金の一部をクリプトエコノミーに回すというのが当たり前になっている」という。
Web3、DAO(分散型自立組織)、メタバース(人間が自分の身体性や属性から解放され、時空を超えてコミニュケーションできる場)、NFT(代替できない価値を持つトークン)・・・・・・。働き方、アイデンティティー、文化、教育、民主主義などがいかに変わるかを語り、「全てが激変する未来に、日本はどう備えるべきか」を熱く語る。