osagasimonoha.jpg仕事にも行き詰まり、意欲が出ず閉塞感を抱えている5人それぞれが町の図書館を訪れる。そこにいた司書さんは、体が大きくユニークな経験豊かな女性の小町さん。気の利いた本を紹介してくれるとともに、「本の付録です」とかわいい羊毛フェルトをくれる。それを機に、人生の行き詰まりがほどけていく。「小町さんは、まっすぐにわたしを見た。『でもね、私が何かわかっているわけでも、与えているわけでもない。皆さん、私が差し上げた付録の意味をご自身で探し当てるんです。本もそうなの。作り手の狙いとは、関係のないところで、そこに書かれたいくばくかの言葉を読んだ人が、自分自身に紐づけてその人だけが何かを得るんです』」・・・・・・。自分を変えることができるのは自分が変わること。気づくこと。人も物も本も良い縁に出会うこと。極めて自然に温かく優しく描かれる。

「朋香 21歳 婦人服販売員」「諒 35歳 家具メーカー経理部」「夏美 40歳 元雑誌編集者」「浩弥 30歳 ニート」「正雄  65歳 定年退職」の5人それぞれ。定年となった男性や、共働き夫婦の子育てにおける夫と妻それぞれの戸惑いと迷い等、あまりにもよくわかる。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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