東日本大震災における東電福島第一原発事故――。緊急停止時における3つの命綱。それは(1)制御棒(2)緊急炉心冷却装置(3)非常用ディーゼル発電機
だが、(3)が稼動せず、冷却系統が機能しない。この重大な事態は、文明自体を、エネルギー政策全体を、更には科学技術と哲学、人生とは、生老病死とはと
いう実存的な問いかけを発している。
事件の影響力が他に比べて格段に大きく、しかも大きさだけでなくその影響力が歴史のなかに影を落としているという事件を七つ。そしてその核となっている人
物。日本にその都度巻き起こる世論の激高。赤穂浪士に象徴される「動機至純論」。生まれる事件は時代とかけ離れたものではなく、しかも事件によってその空
気がふくれあがり、空気を固め、新たな空気をつくり出す。保阪さんは、昭和の七大事件の因と果を端的に示す。見事だ。
政治経済の閉塞感、日本沈没の不安のなかで起きた今回の東日本大震災。人為の事件ではないが、人々の意識は相当変化している。文明自体に、人の生老病死に、哲学的・宗教的に。
太田あきひろです。
昨日13日、宮城県の仙台市、石巻市、女川町に行きました。先月は原発隣接の南相馬市や相馬市に入りました。思うことは政治のリーダーシップ。
今の政治は「○○会議ばかりつくって司令塔なしで機能せず」「原発関連などの発表は現場が混乱することばかり」で不安をまき散らす。しかも結論がちっとも返ってきません。
知事、市長さんや多くの町長さん、避難している方々と昨日も話をしてきました。「希望の持てるようにしてほしい」「現場の話を聞いて欲しい。東京で決めるのではなく、地元に来て一緒に考えてほしい」ということ。今回は、市によって全く状況が違います。仙台市はまだガスが来ていない所が多いし、石巻市は復旧に動き出しているが、いまだ市役所にも水がないし、女川町は町全体が壊滅して息をのむ状況。避難民は疲れ果て、町はガレキの中で、砂塵が舞っている状況です。
トルストイに初めて会った日本人。ただ一人、その葬儀にも参加した日本人。トルストイと語らい、中国の老子を共訳し、「老子道徳経」を著した小西増太郎
が、トルストイ没後25周年の追悼として1936年に書き上げたのが「トルストイを語る」だ。この著作を昨年2010年、トルストイ没後百年記念出版とし
て再編版したのが本書だ。
「近 頃、日本がしきりに欧米文化の粕をあさっているのを知って、あまりいい気持ちがしない。古い古い二千年の歴史ある日本の文明をふり棄てて、欧米の文明をと り入れようとするのは、その取捨によほど注意を要します。・・・・・・」「キリスト以前にキリストなくキリスト以後にキリストはない。他の賢人、賢者の教 えには見ることのできない感化力が強く、実現力に富んでいて、私たちを霊的に更生させる」「孔子は中庸主義の政治哲学者であったから、いつも世と共に上下 されたが、老子は純粋な哲学者であったから、政治なんかは眼中になかった」「老子ともあろうものが、『巳むを得ずして・・・・・・』などとはいう道理がな い。考えられない・・・・・・。そうした手ぬるいことでは、目的は達成できない」・・・・・・・。とにかく本書の行間にもトルストイ思想は息づいている。 家出についても、小西の見解が示される。アレキサンドラ嬢もすごい。
太田あきひろです。
4月1日から始まった統一地方選挙(全国の道府県議選、政令指定都市の市議選)は明日がいよいよ投票日。
1日の新潟市中央区・長野県上田市を皮切りに北海道、福岡、山口・広島、京都・大阪、神奈川、栃木県小山市など駆け巡ってきましたが、いずれも激戦。最終日の今日は川口市、さいたま市に入り、最後の訴えをします。
東日本大震災が緊迫するなかの戦いで、様々な対策を進言し、動きながらの選挙戦ですが、頑張ります。