90歳を超えてなお第一線で活躍される谷川俊太郎さんの詩集。戦後すぐの若き時代から今日までの詩が、この4月、詩集として発刊された。昭和、平成、令和の3時代を通しての最新自選詩集。
自然や宇宙との対話、わたしとあなたの心の対話がススッと心に入ってくる。思索を呼び起こし、こちらの人生自体を思い起こされ、何か心を定置し、心が落ち着く。「是の法 法位に住して 世間の相 常住なり」「海よりも広いものがある、それは大空である、大空よりも広いものがある、それは人間の心である」が浮かぶ。
「僕と神様」「ニ十億光年の孤独」「生きる」「朝のリレー」「さよならは仮のことば」「生まれたよ ぼく」「はにかむ」「おに」「おとなしいおに」「底抜け未来」「十五歳」「宇宙の一隅」「母の日」「ぼく」「あなた」・・・・・・。とても心に響いた。声を出しても読んだ。