onnnarasisa.jpg世間が考える「女らしさ」とは何か。「女らしさ」とは誰のために存在するのか。生き方の多様化が進行中だが、女性のみならず、男性もが知らず知らずのうちに組み込まれ、生き辛くさせている圧迫の構造について2人が対談する。「変化と進化によって、男も女も『らしさ』からどんどん解放されていけばいい」「みんながそれぞれに、自分なりの戦略を育てられる人になるといい」「女に生まれても、男に生まれても、それぞれ自分の選択を得にできるようになってほしい」「正解を選ばされる人生を強いられ、間違えることへの恐怖に怯え、失敗したと晒される人たちの姿を借りた、社会からの無言の脅迫に苦痛を感じてきた人が少なくないだろうと思う。でも、正解を誰よりも早く選ぶ努力なんてもうやめにしませんか(中野信子)」と言う。

「女であることのメリット」「女だからこそのデメリット」が一覧となっている。「力が弱いため」――男性にフォローをしてもらえる場合があるというメリット、犯罪被害など常にセキュリティー面で注意が必要になるというデメリットもある。「美、モテ、若さは全て目減りする価値。今この瞬間があなたのこれから先の人生においては、一番若いことを実感してほしい。すべての人類は今日が一番若い(中野信子)」「若い頃は、美人の方が得という場面が多いが、美人はそれ以外が評価されづらい」「女性を取り巻く日本の今の空気には、LG BTに対するサポートが手厚過ぎると主張する人の声に似たところがある。LG BTに対する実質的なサポートなんて、ほぼゼロ、マイナスなのに『もっとみんな寛容になりましょうよ』という空気が流れる」「加齢がネガティブ要素にならない男システムは正直うらやましい」「仕事も家庭も完璧です的な女性像なんて『男性優位社会』が押し付ける幻想。仕事のできる、できないと、私生活のマネジメントはほぼ関係がない。仕事の場では仕事だけできれば良いはず」「私はクオータ制の導入には大賛成。クォータ制を採用すれば、ずば抜けて優秀ではない。女性にも役職に就く機会が訪れる(ジェーン・スー)」「新自由主義の風が吹き、ガラスの天井は傾いた。戦える武器を持った者と持たない者を分ける。天井に」「40歳は不惑といわれるが、道徳的なものではなく、ドーパミンがあまり分泌されなくなって扱いづらい感情が落ち着いてくる。不安がどんどん増幅するような回路が組まれている10代と、40代の脳は全然違う」「医学が発達し、卵子の凍結や代理母。生殖が変われば恋や結婚の形も変わる」「女が誰かの庇護下にいなくてもいい未来が来る?」

大変率直な良い対談。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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