aridone.jpgITを駆使し、商業施設やオフィスや工場、インフラ設備など、主な施設を地下に置いた実験的スマートシティ「WANOKUN I」を巨大地震が襲う。崩落や火災などで、地上からの救助が困難をきわめるなか、最深部の地下5階の暗闇に1人の女性が取り残されてしまう。しかもその女性は「見えない、聞こえない、話せない」という3つの障がいを抱え、街のアイドル(象徴)的存在となっていた中川博美だった。崩落がひどく、救助隊の侵入は不可能。しかも6時間後には浸水してしまうという絶体絶命の状況だった。災害救助用ドローンを扱うベンチャー企業に勤める高木ハルオは、最新機を操作し、彼女を2階上のB3にあるシェルターに誘導するという前代未聞のミッションに挑むことになる。この地下都市では、地上の物流網の代わりに、地下に「チューブ」と呼ばれるドローン専用の配送路が網目のように張り巡らされており、救命のためには、ドローンを使うのが唯一の道だったからだ。次々と襲いかかる予期せぬ困難。誘導するにも障害を抱えているために反応が全くわからない。時間との戦いのなか、緊迫の救出作戦が行われる。

「無理と思ったら、そこが限界だ」――。繰り返し響いてくる水の事故で亡くなった兄の言葉。「無理」と思えばお終い。しかし果たしてそれだけか。「無理っていうのは信号なんだ。これ以上やったら危険だっていう脳や体の信号。その信号が正しいかどうかはわからない。慎重になりすぎて失敗することもあれば、甘く見すぎて無謀なことをやっちまうこともある。けど大事なのは、その『無理かどうか』のラインを自分で引くことだ」と夢の中の兄は呼びかけてきた。

未来のスマートシティーを襲った大地震に、IT技術を駆使した緊迫した救命の究極の戦い。未知の大救出作戦に巻き込まれる。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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