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コロナ感染6指標

2020年8月 8日

病床逼迫や療養者数
都道府県、総合的に判断し対策を

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■政府分科会が提示

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長=尾身茂地域医療機能推進機構理事長)は7日、東京都内で会合を開き、感染状況の分析方法について議論した。感染拡大の進行状況を四つのステージに分類した上で、現状がどのステージに当たるかを判断する際の指標として、医療提供体制や感染状況などに関する6項目の指標を示した。

地域の感染状況は、ステージ1(感染者の散発的発生)、ステージ2(感染者が漸増し、重症者が徐々に増加)、ステージ3(感染者が急増)、ステージ4(爆発的な感染拡大)の4段階に区分するよう提案した。

指標は、①病床の逼迫具合②療養者数③PCR検査の陽性率④新規感染者の報告数⑤直近1週間とその前の1週間の比較⑥感染経路不明割合――の6項目。これらの指標を用いて、次の段階が起こりそうな兆しを早期に検知し、先手の対策を講じることで、感染を減少に向かわせるのが狙い。

国や都道府県は、指標ごとに設けた数値を目安としながら、一つ一つの指標をもって感染状況を機械的に判断するのではなく、総合的に判断。急激に広がる予兆を捉えた場合は対策を強化する。

判断に当たっては、都市部では医療提供体制に関する指標を、地方では新規感染者数や感染経路が不明な割合を重視するなど、地域の実情に応じて判断することが必要であるとした。

例えば、感染が最も進行する「ステージ4」は、爆発的な感染拡大によって医療崩壊が懸念される事態を想定。病床占有率のほか、在宅・宿泊を含む療養者数が人口10万人当たり25人、陽性率10%、1週間の新規報告数が人口10万人当たり25人以上など、各指標に応じた基準値を示した。

分科会を受け、公明党新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長=斉藤鉄夫幹事長)は同日夕、衆院第2議員会館で会合を開催した。政府側から同分科会での議論の内容を聞くとともに、政府に対し、国民へ丁寧な説明に努めるよう求めた。

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