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2018年 私の3冊
「昭和の怪物 七つの謎」 保阪正康 著 講談社現代新書 880円
「AI vs.教科書が読めない子どもたち」 新井紀子 著 東洋経済新報社 1500円
「リズムの哲学ノート」 山崎正和 著 中央公論新社 2200円
明治150年の今年――。西洋文明への羨望と脅威から始まった明治は、昭和の敗戦に帰結し、経済的豊かさと哲学不在の今日へと至る。保阪正康氏の「昭和の怪物 七つの謎」は、歴史の急所、生死の瞬間、決断を抉り出す。歴史の主人公の思想・哲学そして性格や交友関係など、人物像を探るなかで、重要決断に至る思考の回路と瞬間を鮮やかに解く。
新井紀子さんの「AI vs.教科書が読めない子どもたち」は、急進展するAIの未来と限界を示しつつ、だからこそ人間のもつべき価値と教育が重要であることを痛烈に示す。AIは徹頭徹尾、数字だけでできており、計算機。人間の知能の営みはすべて論理と確率、統計に置換できない。それは「意味」を記述する方法がAIにはないからだ。しかし、今の中高生を調査すると教科書を正確に理解する「読解力」が驚くほど欠けていることを警告する。
そして今年、文化勲章受賞の山崎正和氏の「リズムの哲学ノート」。宇宙のリズム、生命のリズム、心拍・呼吸、舞踊のリズム・・・・・・。森羅万象のリズムの構造から、宇宙論、生命論の本質に哲学的に迫る。精神と肉体、主体と客体など西洋哲学史に貫かれた一元論的二項対立を乗り越え、メルロ=ポンティやベルクソンの身体論を踏まえながらも、その身体の具象的な側面やリズムの動態の仕組みに踏み込む。「すべて知ることは喜びを伴うが、リズムを知ることの歓喜は次元を異にしている」という。
高齢者の安心 後押し
団地内に特養などを誘致
党UR推進委、千葉の先進例視察
公明党の「UR住宅等の居住の安定等推進委員会」(委員長=赤羽一嘉衆院議員)顧問の太田昭宏全国議員団会議議長らは12日、千葉市美浜区にあるUR都市機構の千葉幸町団地を訪れ、高齢者らが安心して住み続けられるよう、団地内に医療・福祉施設を誘致した先進事例を視察し、関係者と意見を交わした。
1969年に建設された千葉幸町団地は全122棟5527戸の大規模団地。入居者の高齢化が進む中、UR都市機構が医療・福祉施設の充実に取り組む団地の一つで、2013年12月には特別養護老人ホーム、14年4月には医療サービス付き高齢者向け住宅を新設している。
一行は、短期入所20床を含む100床を備えた、特別養護老人ホーム「しょうじゅ美浜」を視察し、北原由美施設長と意見交換。北原施設長は「満床の利用状況で、UR住宅で暮らす人たちに喜ばれている」と説明した。
視察後、太田議長は「高齢者らにとって、自宅近くの医療福祉施設は、日々の安心感につながっている。こうしたURの取り組みを今後も後押ししていきたい」と語った。
道路の劣化防ぐ予算確保
道建協と政策懇談会
太田議長ら
公明党の太田昭宏全国議員団会議議長らは7日、都内で日本道路建設業協会(道建協)の西田義則会長らと懇談し、重要インフラである道路の維持、修繕のための舗装工事に関する要望を受けた。
西田会長は、近年、舗装の事業量が減り続け、20年前と比較して約半分に減少していると指摘。「全国各地の道路の劣化は進行しており、放置すれば路盤まで悪くなる」と述べ、舗装関係の予算増額を要望した。
また、道路の供用時期が決まっている場合、工事の遅れのしわ寄せは舗装工事に及ぶとし、適正な工期設定など現場の労働環境の改善を強く要請した。
逆転勝利へ猛攻を
庶民が求める政策実現
公明党の太田昭宏全国議員団会議議長は3日、横浜市内で開かれた佐々木さやか参院議員(参院選予定候補=神奈川選挙区)の国政報告会に出席し「どんな人にも平等に光を当てて、現場の声をおろそかにしないのが公明党だ」と訴えた。
席上、太田議長は来年10月に消費税率を10%に引き上げる目的に関して、少子高齢化が急速に進む中で社会保障費の安定財源の確保が必要だと強調。その上で、家計の負担を和らげる対策として、引き上げと同時に軽減税率が実施されることに触れ「庶民が助かる政策を断固として実現するのが公明党だ」と力説した。
佐々木さんについては「真面目で誠実、どんな分野にも視野と行動力がある人材だ」と訴えた。
佐々木さんは、大阪府北部地震など今年相次いだ災害に言及し「国民の命を守る防災・減災対策に力を入れていきたい」と述べた。
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