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奄美の振興に全力

2013年11月30日

太田氏ら奄振法の延長へ群島首長から要望聞く
鹿児島・奄美市

奄美群島振興開発特別措置法(奄振法、5年間の時限立法)が来年3月で期限切れを迎えることから、太田昭宏国土交通相(公明党)は10日、鹿児島県奄美市(奄美大島)で群島の首長らから要望を受けるとともに、島特有の豊かな自然や黒糖焼酎の酒造所などを視察し、奄美振興への課題や展望を探った。これには、遠山清彦衆院議員と秋野公造参院議員、地元県議、市議らが同行した。

意見交換会には、群島内の1市9町2村の首長や議長らが出席。席上、朝山毅・奄美市長らは奄振法の延長・改正について、航路・航空路運賃などの軽減施策に活用できる交付金を含む総額272億円余りの国交省の概算要求が、政府予算に総額計上されるよう求め、「われわれも奄美の自立へ不断の努力を重ねていく」と訴えた。さらに世界自然遺産登録を見据えたインフラ整備などを求める声も上がった。

太田国交相は「中韓との外交や観光の面からも奄美は重要な位置にある」と述べ、奄振法の着実な延長・改正を約した。

この後、太田国交相らは観光名所の一つで天然の亜熱帯広葉樹が多数残っている同市名瀬の金作原原生林や、龍郷町の奄美大島酒造(株)で黒糖焼酎の精製過程などを視察。

『原生林や酒造所など視察し、課題探る』

手作りの野菜や果物を使ったジェラートを作る、いずみ農園(同市笠利町)では、泉祐次郎代表から「奄振法の中に(農林水産物)輸送コストへの軽減策があるように、島内で原料生産から加工、販売まで行う(6次産業の)個人経営者にも何らかの支援が欲しい」との要望が寄せられた。

さらに太田国交相は、情報通信技術(ICT)の関連企業に入居場所や設備などを提供するインキュベート施設「市ICTプラザかさり」も訪問。視察後、太田国交相は「貴重な自然や魅力ある観光資源だけでなく、時代に即応したICT産業の充実など奄美の持つポテンシャルは高い。今後も奄美振興に尽力したい」と語っていた。

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