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荒川を震災対策の要に

2016年3月30日

20160227岩淵水門前.jpg河川活用に向け整備事業進む
太田氏と竹谷さん 万全の備えに全力
緊急用船着場など耐震化
夜間の利用想定し照明設備も
東京・北区


東京都北区志茂地域で現在、荒川河川敷や岩淵緊急用船着場を利用した災害時対策が進んでいる。今年2月には、災害時に夜間でも作業ができるよう防災照明も設置された。ネットワークの力で対策強化に取り組んできた公明党の太田昭宏全国議員団会議議長と竹谷とし子参院議員(参院選予定候補=東京選挙区)、区議会公明党(稲垣浩幹事長)のメンバーらはこのほど、現地を訪れ、国土交通省荒川下流河川事務所の里村真吾事務所長から説明を受けた。

◇ 

荒川河川敷に設置された緊急用船着場は、災害時の復旧活動に必要な資機材や救援物資などを輸送する中継基地。陸路の使用が制限された場合に"震災対策の要"としての役割が期待される。また、北区の防災計画では河川敷が災害時の住民の避難広場としても指定されている。

しかし、首都直下地震などの大規模地震発生時には、河川敷の液状化が起こり利用できない可能性があった。実際、東日本大震災の時には荒川沿いで液状化現象が起こっており、対策が必要とされていた。

このため、国は緊急用船着場の利用を想定し、周辺の地震対策に着手。河川敷への避難経路となる新志茂橋の耐震化ならびに改修(2013年7月に完了)、緊急用船着場の耐震化(15年3月)、水害を防ぐ岩淵水門の耐震化(同6月)を実施した。

また、党北総支部(大松成総支部長=都議)が同12月、河川敷に照明施設の設置を求める要望書を同河川事務所に提出。2月に防災照明が設置され、緊急用船着場を24時間利用することが可能になった。

里村事務所長は「緊急用船着場近辺は地震などの災害対策が全国で一番進んでいる。災害時における河川利用を想定した整備事業のモデルケースになる」と話していた。

一行は、緊急用船着場や防災照明を見て回った後、巡視船「あやせ号」に乗り、水上から岩淵水門や高規格堤防(スーパー堤防)を視察し、今後の課題を探った。

終了後、竹谷さんは「耐震化が必要な場所については、早急に対策を進めていきたい」と述べ、太田議長は「これからも災害に強い安心・安全の街づくりに力を注いでいく」と語っていた。

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