活動ニュースNEWS

皇居外濠、日本橋川をきれいに――水の都・東京の再生めざす

2019年9月13日

20190828_110627.jpg

水質改善へ玉川上水活用
党都本部PTが都関係5局と意見交換

かつての豊かな水辺空間を取り戻し、水の都・東京の再生をめざす公明党東京都本部の「水と緑の回廊・国際都市東京の実現プロジェクトチーム」と、同PTの顧問・太田昭宏全国議員団会議議長はこのほど、都庁で皇居外濠の水質改善に関して、都の都市整備局や建設局など関係5局と意見を交換した。同PTの竹谷とし子座長(参院議員)らが出席した。

水辺の再生に向けては、皇居お濠(内濠、外濠)や、日本橋川など都市部の河川にかつて通水していた「玉川上水」を再び活用し、水の流れを作り出すことによる根本的な水質の改善策が専門家から提言されている。

玉川上水は、江戸時代の1653年に開削された上水路で、多摩川の水を取水し、都市部へ導水。川上の現・羽村市から現・新宿区の四谷大木戸まで全長は約43キロに及び、江戸の街へと生活用水を供給する役割を果たしていた。

しかし、近代の水道普及や都市化による浄水場の機能移転に伴い、下流部で導水を停止。流れがほぼなくなった現在のお濠ではアオコが発生し、景観悪化や悪臭が課題になっている。

会合では太田議長が「外濠と日本橋川を浄化し、抜本的に水の都・東京を作っていこう」と呼びかけた。

都側は、外濠で実施している水質や水量の調査を踏まえ、適用可能な浄化策を検討していると報告。玉川上水の活用について「河川水の取水に当たっての水利権の確保や、国の史跡に指定されている護岸の安全性の確保などの課題がある」と説明した。

また意見交換では、外濠の水質改善のための下水貯留管の整備計画や、底に堆積したヘドロを取り除くしゅんせつの工程などを確認した。

■公明が長年尽力

公明党は、都議会公明党が長年掲げてきたビジョン「緑の森と噴水のなかにそびえる高層都市・大東京」の具体化に向け、水環境の改善に全力を注いできた。1960年代には、隅田川し尿不法投棄問題に立ち向かい、水質を大きく改善。外濠の水質浄化についても議会でいち早く取り上げ、玉川上水の活用を幾度も促してきた。

その結果、都は昨年9月、玉川上水の活用に向けた調査を進めるための検討会を都庁内に発足。さらに、2040年代にめざすべき都の将来像と、実現するために30年までに取り組むべき課題をまとめ、今年8月末に都が公表した「『未来の東京』への論点」の中で、玉川上水の清流復活、外濠の水質浄化を盛り込んだ。

facebook

Twitter

Youtube

トップへ戻る