中勘助(明治18年生まれ)27歳の作品。東京朝日新聞に漱石の「行人」中断のあと大正2年4月8日から6月4日まで連載され、後編も大正4年に連載され
る。明治20年代の東京歳時記ともいえる四季、人の交わり、淡い恋心を、虚弱で鋭敏な感性をもった主人公が、子供の頃の記憶をたどる形で、儚くかつ清冽に
きれいに描き出す。
最近、あっちこっちで、中勘助の「銀の匙」を耳にする。読んだのはおそらく学生時代以来だと思う。
太田あきひろです。
昨日5月1日、東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市、岩手県陸前高田市を調査し、関係者から要望を聞きました。
気仙沼市は水産都市。また石油タンクが破損して炎上、津波と火災で大被害となった所です。「津波のうえ、油の炎上はすさまじかった」「6月にカツオの水揚げができれば気仙沼は一気に生き返る。日本のカツオやサメのほとんどが気仙沼に水揚げされる。加工工場もある。大量の氷と油・燃料とエサ(エサで釣る)がいる。応援してほしい。とにかくスピードだ」「現場の声を親身に聞いてほしい」との漁業組合の切実な声。市長さん、副市長さんとも打ち合わせをしました。なかでも地盤沈下は大問題です。
陸前高田市はきわめて広範囲にわたって津波で破壊され、海岸近くの野球場は今も水につかり、あたかも海中のようです。避難所でも「早く仮設住宅をつくってほしい。つくるのが遅いし、2年でそれを出ていってもらうといわれても・・・」と深刻な声。とにかく、スピードある決断と実行が不可欠。多くの要望を一刻も早く実現する決意です。
頑張ります。
お嬢様刑事が担当する難事件を、頭脳明晰、毒舌家の執事がいとも簡単に解決してしまうユーモアミステリーの短編集。第8回本屋大賞のベストセラー。