pettosyop.jpgIWGPシリーズも18巻目になる。次々と起きる、変化する社会の問題に、マコトとタカシが立ち向かう。自由自在の知恵が問題を解決する。常に新鮮で面白く痛快だ。まさに私の地元、豊島区池袋、北区滝野川、板橋区が舞台だ。

今回は4つの短編。「常盤台ヤングケアラー」――。母は大山のスナックで働き、認知症のうえ脳梗塞となった祖母を中三の春ごろから介護するヤングケアラーのサチ。介護で休学中の女を狙い、夜の池袋でつきまとう風俗アプリ専業の男たち。「アプリ狩り」に動くタカシたち。

「神様のポケット」――。留学生も含む外国人労働者の多い池袋。バングラデシュの好青年クマールが、「賽銭泥棒」として逮捕される。真犯人をとらえるべく奔走する。

「魂マッチング」――。ゼロワンがマッチングサイトで付き合おうとした女性は、美人局を手広くやっている兄弟の手駒にされていた。

「ペットショップ無惨」――。悪辣なペットショップ、その背後にある「ゆりかごから墓場まで」を謳うペット総合ビジネスと戦う動物愛護団体。その依頼を受けたマコト。県立の動物愛護センターで殺処分の実態を見て言葉を失う。帝王切開後に放置された犬、不安症で壊れた犬、子どもを産む機械に変えられた犬。「この可愛くて残酷な世界。ビジネスという名のもとに、命を売買しているおれたち人間。おれはこれまでと同じ目で、ペットショップを見られないだろう」「人間ならダメで、動物ならいいなんていい草は、もう今の時代には通らない」と描く。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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