hantei.jpg神宮寺藩七万石の江戸藩邸で差配役を務めている里村五郎兵衛。差配役は、陰で"何でも屋"などと揶揄されるが、藩邸の管理を中心に、殿の身辺から襖障子の貼り替えまで目配りする要の役職で、藩邸内の揉め事が持ちこまれるのは日常のこと。そんななか、桜見物に行った世子の亀千代ぎみが行方知らずとなる。直ちに探索に向かう里村だったが、江戸家老の大久保重右衛門は、「むりに見つけずともよい」と言い放つ。そこには、大久保家老と留守居役・岩本甚内との角逐があった。その岩本からは、「どちらにつくか」と言われるのであった。

「拐し」「黒い札」「滝夜叉」「猫不知」「秋江賦」の連作短編集。静謐で重厚、武士の世界の佇まいがじっくりと描かれる。いまや砂原浩太朗の世界。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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