jihyou.jpg「忖度なしのブックガイド」が副題。まさにその通り忖度なし、「傲慢なもの」「強く大きく権力的なもの」「昭和のがさつで無神経なおじさんなるもの」にNOを突きつける。自由自在、快刀乱麻のメッタ斬り、大乱闘もいとわない。2020年から2023年初めまでの約3年、起きた事象、事件、騒動等についての時評、それに加えてピタッとはまる一冊を紹介する。さらに「2020年バカ強い福岡ソフトバンクホークスのベストナイン」「2022年箱根駅伝優勝の青山学院の10人」「2023年、前年のワールドカップ日本代表のイレブン」「2023年、WBC日本代表チーム」に見立てて、それぞれ小説を紹介する。それも世界の小説だから驚く。読んだ小説も確かにあるが、ほとんど初めて知るもので、触発されて何冊か買い込んだ。

「芸能人や政治家の炎上発言をモーパッサンの『脂肪の塊』で考える」「『分断』や『世代間対立』を煽る言説に負けない小説」「帝政ローマ時代から現代まで変わらぬセクハラ事例に喝!」「自分の中の『おじさん』発見器になってくれる松田青子の『持続可能な魂の利用』」「推すことの『救いと絶望』を示す『推し、燃ゆ』」「女ゆえに味わわされた屈辱や怒りや恐怖に連帯する小説」「カズオ・イシグロVSイアン・マキューアンで読むAI小説」「糸井重里に韓国文学の傑作、チョ・セヒの『こびとが打ち上げた小さなボール』を読んでほしい」「太田光は得がたいトリックスター、ブラジルのマリオ・ヂ・アンドラーヂの『マクナイーマ つかみどころのない英雄』」「私なりの追悼・石原慎太郎」「『鎌倉殿の13人』にハマっていた方にオススメしたい古川日出男版『平家物語』」「プーチンのようなモンスター理解に文学の力を借りよ、ウラジーミル・ソローキンの『親衛隊士の日』」「コラムではなく小説集で小田嶋隆を追悼する」「『正しさ』に疲れたら、絶品ダメ人間小説で笑おう、ジョン・ケネディ・トゥールの『愚か者同盟』」「年のとり方がわかりません!『作家の老い方』」・・・・・・。

まさに「忖度なしのブックガイド」。凄い。 

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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