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2019年 私の3冊

2019年12月24日

「レオナルド・ダ・ヴィンチ(上・下)」 ウォルター・アイザックソン 著 土方奈美 訳 文芸春秋 各2200円
「日本史に学ぶマネーの論理」 飯田泰之 著 PHP研究所 1600円
「八本目の槍」 今村翔吾 著 新潮社 1800円

 今年はレオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年――。遺された「記録魔ダ・ヴィンチ」の全7200枚の自筆ノートを基にして、ウォルター・アイザックソンが挑んだ力作が『レオナルド・ダ・ヴィンチ』だ。レオナルドが画家としてだけでなく、建築、数学、解剖学、動植物学、光学、天文学、物理学、水力工学等々に、とてつもない業績を残したことは名高い。しかし、「レオナルドを安易に天才と呼ぶべきではない」という。旺盛な好奇心を原動力に、宇宙と人間の本質に全方位・全分野を論理的・実証的に探究し続けた創造的人間であったことを描く。

 人生100年時代、社会保障を考えるにしても、「経済」「財政」を考えなければならない。加えて「金融」「電子・暗号通貨の流通」「キャッシュレス化」が話題となる新時代。飯田泰之氏の『日本史に学ぶマネーの論理』は、あらためて経済・財政の基となる「貨幣とは何か」を問い直す。しかも歴史から経済的な知見を導き検証する。

 『八本目の槍』(今村翔吾著)――。天正11年4月、羽柴秀吉が柴田勝家と雌雄を決した賤ヶ岳の戦い。華々しい活躍をした秀吉の小姓衆の加藤虎之助、福島市松ら7人は、「賤ヶ岳7本槍」と呼ばれる。もう一人、同年代の小姓衆の仲間に桁違いの知力をもち、秀吉の信を得た男・石田佐吉がいた。1600年の関ケ原、賤ヶ岳7本槍は東軍・西軍に分かれて戦う。しかしこの7人の胸中には「豊臣家」があり、「佐吉の深さと情、生き方を曲げない姿勢」があったのだった。

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