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地方創生へ 「道の駅」応援

2015年2月27日

道の駅①公明.jpg

41の多彩な取組み選定
観光、雇用で活性化の核に


授与式に太田国交相


地方創生を推し進めようと、国土交通省は26日、一般道の利用者が立ち寄る休憩施設「道の駅」のうち、地域活性化の拠点として特に優れた全国モデル「道の駅」6カ所と、将来性の高い重点「道の駅」35カ所の選定証授与式を都内で開いた。これには太田昭宏国交相(公明党)が出席し、地域のにぎわい創出へ決意を述べた。


道の駅1993年に制度が創設された道の駅は、1月時点で全国1040カ所に広がっている。主に市町村が設置し、特産品の直売や観光情報の提供で、雇用創出や地域経済の活性化を担う。


近年は高齢者の買い物支援など特色のあるサービスを提供する施設も登場。地方創生を進める上で、生活サービスを集約し、交通手段を確保して周辺集落を結ぶ「小さな拠点」のモデルとしての期待も高まっている。


道の駅②.jpg
今回選定された全国モデル「道の駅」6カ所は、その特色により、地域外から活力を呼ぶ「ゲートウェイ(入り口)型」(3カ所)と、地域の元気を創る「地域センター型」(同)に分類された。


「ゲートウェイ型」の一つで人口約3700人の群馬県川場村にある「川場田園プラザ」には、年間約120万人が訪問。「農業プラス観光」を掲げ、朝採り野菜やブルーベリーといった地域資源を生かし、果物狩り体験などを通じて利用者と村民の交流機会を提供している。利用者の7割が繰り返し訪れるリピーターだ。


「地域センター型」の一つに選ばれた山口県萩市の「萩しーまーと」は、漁港に隣接して新鮮な海産物を並べている。地元加工業者と連携して、値が付かなかった雑魚「ヒメジ」から人気商品を開発するなど、漁業者らの所得向上にもつなげている。


一方、優れた企画を持つ重点「道の駅」は合わせて35カ所で、地元の高校と連携し、インターンシップを実施する広島県尾道市の「クロスロードみつぎ」など、多彩な取り組みが並ぶ。


地方創生を後押しするため、全国モデルと重点「道の駅」を合わせた41カ所には、国交省や農林水産省などの補助を優先的に配分する。26日の授与式で太田国交相は、道の駅が「地域と来訪者が交わる接点であり、観光のゲートウェイだ」と強調。各地の取り組みが全国に広がれば「地域の魅力で人は呼べると、多くの地域の自信につながる」と語り、道の駅を地域の核として支援していく考えを示した。


公明党はこれまで、各地で道の駅の整備や事業の充実を求めてきた。地方創生に向けては、中山間地域を中心に「小さな拠点」の形成に取り組む方針を掲げており、道の駅も活用した地域活性化を推進していく。

重点「道の駅」一覧


【地域センター型】
(1)当別(北海道当別町)(8)いなわしろ(福島県猪苗代町)(9)常陸太田(茨城県常陸太田市)(11)瀬替えの郷せんだ(新潟県十日町市)(12)あらい(新潟県妙高市)(15)つどいの郷むつざわ(千葉県睦沢町)(17)田切の里(長野県飯島町)(19)大野(岐阜県大野町)(22)すさみ(和歌山県すさみ町)(24)但馬のまほろば(兵庫県朝来市)(26)にちなん(鳥取県日南町)(27)ゆうひパーク浜田(島根県浜田市)(30)ゆすはら(高知県梼原町)(31)かわうその里すさき(高知県須崎市)(34)うきは(福岡県うきは市)


【ゲートウェイ型】
(2)あったか・あいろーど(北海道石狩市)(3)ニセコビュープラザ(北海道ニセコ町)(4)高田松原(岩手県陸前高田市)(5)象潟(秋田県にかほ市)(6)あ・ら・伊達な道の駅(宮城県大崎市)(7)よねざわ(山形県米沢市)(10)那須高原友愛の森(栃木県那須町)(13)あおき(長野県青木村)(14)発酵の里こうざき(千葉県神崎町)(16)伊豆道の駅ネットワーク(静岡県伊豆地域)(18)どんぐりの里いなぶ(愛知県豊田市)(20)結の故郷(福井県大野市)(21)たいじ(和歌山県太地町)(23)神戸北(神戸市)(25)神話の里白うさぎ(鳥取市)(28)クロスロードみつぎ(広島県尾道市)(29)しまなみ海道周辺「道の駅」(愛媛県今治市)(32)蛍街道西ノ市(山口県下関市)(33)小国(熊本県小国町)(35)鹿島(佐賀県鹿島市)

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