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建設業の担い手確保めざす

2016年7月25日

公明新聞 沼田アカデミー 0725①.jpg「利根沼田テクノアカデミー」で修了式
1期生24人が現場へ
群馬・沼田市

全国で課題となっている建設業の担い手確保を目的に、群馬県沼田市で設立された建設職人育成塾「一般社団法人・利根沼田テクノアカデミー」(桑原敏彦校長)で6月30日、1期生24人の修了式が行われた。市の遊休施設を活用し、民間企業と地域が支援する同育成塾は、地方創生にもつながる取り組みとして全国的に注目されている。

民間、地域などが支援 短期間で即戦力を育成

「みんな、校長先生を胴上げするぞ!」との声を合図に、訓練生24人が桑原校長を胴上げする。中には涙をにじませる訓練生も。修了式のワンシーンだ。

式では、訓練の成果発表に加え、「挨拶のできた人から現場に行かせてもらえます」「連絡、報告、相談のできる人から現場に行かせてもらえます」など"現場心得三十箇条"の暗唱が披露されるなど、3カ月間の訓練の充実ぶりが見て取れた。新潟県の板金業から派遣された小笠原貴弘さん(26)は「"仲間"と共に、ここで学べて本当に良かった」と笑顔で語った。

桑原校長は「建設業界は、人手不足が顕著。テクノアカデミーで訓練し、若手が職場に定着しやすいように支援していきたい」と意気込んでいた。

同アカデミーは、短期間で即戦力となる人材を育成する施設として、今年4月に開校。全国の建設業者から集った訓練生は「板金」と「瓦」の2コースに分かれ、基本技能を身に付ける。その上でそれぞれ会社に戻り現場に臨む。県建設業協会などの民間事業者や国土交通省、沼田市なども支援する。

訓練施設は、廃校となった旧南郷小学校を、市が同アカデミーに無償貸与。訓練施設のほか、宿泊室や食堂を整備。食事や入浴などは地域の協力を得ていることから、地域の活性化にも貢献している。

国土交通省の倉石誠司・専門工事業・建設関連業振興室長は、同アカデミーについて「民間と地域が一体となって人材を育成するモデルケース。同様の取り組みを全国に広げていきたい」と話していた。

公明新聞 沼田アカデミー 0725②.jpg推進してきた太田議長らが視察

公明党の太田昭宏全国議員団会議議長は、国交相時代から、建設業の担い手の育成を目的に、テクノアカデミー設置を強力に推進してきた。6月には、岡本三成衆院議員、党群馬県本部(福重隆浩代表=県議)の議員らと同校を訪れ、1期生の訓練の様子を視察し、講演した。

太田議長は講演の中で、防災・減災のために公共インフラの老朽化対策などが重要と強調した上で、「人材の育成が重要であり、若い人が技術を身に付けて、建設業界に入って良かったと思えるような環境づくりを後押ししていきたい」と述べた。

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