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4月19日、静岡県浜松市から愛知県新城市、豊橋市の東三河地方に行き、道路、港湾のインフラ整備の状況や地域産業の状況を視察。川勝平太静岡県知事、大村秀章愛知県知事をはじめ地域の市町村長、経済界の代表者の方々と、地域の課題や発展の方向性について意見交換しました。


「三遠南信を道路でつないで発展させよう」「2年前に浜松まで通った新東名が来年は豊田市までつながる。東三河は更に発展のチャンスを迎える」「2027年には長野県の南信の飯田市にリニアの駅ができる。東三河と静岡県遠州、豊橋と浜松と飯田の三遠南信は一変する」――。この日に会った両知事や浜松、豊橋、豊川、蒲郡、新城、田原の各市長、設楽、東栄、豊根の各町村長、そして各商工会議所や商工会の方々から、未来に向けての意欲的発言が相次ぎました。


私の生まれ育った新城市や豊橋市は今、変貌の大チャンスを迎えています。トヨタなどの製造業、外国からの輸入車の陸揚げ日本一の三河港、農業生産額全国一、良質な果物生産、気候の良さや交通の利便性、豊富な観光資源など、大きなポテンシャルをもつバランスのとれた地域となっています。


各市町村の連携と未来に向けて大きな構想力(防災の角度も加えた)をもった地域づくりが大切ですが、しっかりと支援していきたいと思います。

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新改訂 防災・減災・復旧 被災地からおくるノウハウ集.jpg

きわめて貴重な重要な本となっている。2005年にスタートした水害サミットの証言・提言集だ。被災地の首長さんが体験に基づいて「水害現場でできたこと、できなかったこと」を実践的に述べたことをまとめたもの。私も昨年の「第9回水害サミット」に参加した。


「災害時にトップがなすべきこと」「災害発生時の対応」「発災後における対応」「平常時の対策」等をまとめているが、集約すれば「序論 災害時にトップがなすべきこと 11項目」となる。


1.「命を守る」ということを最優先し、避難勧告を躊躇してはならない
2.判断の遅れは命取りになる。トップの決断を早くすること
3.人は逃げないものであることを知っておくこと(人を逃がすための工夫)
4.ボランティアセンターをすぐ立ち上げること
5.住民はトップを見ている。トップは住民の前に、マスコミの前に全力で働いている姿を見せること
6.住民の苦しみや悲しみを、トップはよく理解していることを伝えること
7.記者会見を毎日定時に行い、情報を出し続けること
8.大量のゴミ対策を
9.お金のことは後で何とかなる。やるべきことは全てやれ
10.視察は嫌がらずに受け入れること(現場を見た人は必ず味方になる)
11.応援・救援に来てくれた人に感謝の言葉を伝え続けること

避難勧告、指示など、「どう住民に危機を伝え、的確な指示を出せるか」ということで苦労してきた首長たちの珠玉の生の声、現場の声があふれている。良書。


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東京計画2030+。2030年の東京都心市街地像。激しい世界の巨大都市間競争のなかで、東京の誇れる人材と資産を活かし、世界から「人・モノ・カネ」を呼び込む。東京23区の生産年齢人口がピークとなり、減少し始める2030年までに、世界があこがれる首都・東京をめざし勝ち抜こう! まさに「たたかう東京」だ。

7つの計画を示す。「山手線内の安全市街地化」「都市部の高容積化(都心市街地のエリア区分)」「国際居住区の指定(都心周辺部に)」「羽田空港第5、第6滑走路と地下鉄新線の整備(首都高の再構築・地下化も)」「リニア中央新幹線と品川地域再開発の融合」「江戸東京商店街のルネッサンス」「臨海部・アミューズメント国際特区の推進」――。土地利用、交通、防災、環境、エネルギー、法制度、マネジメントを広範囲に入れ込んだ「現実的な都市計画像」を示している。

"Invest Tokyo""Visit Tokyo"として、東京が老いる前に、力と魅力ある、世界一の都市・東京へ向けての意欲が伝わってくる。


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12日、穏やかな晴天のなか、安倍晋三首相主催の「桜を見る会」が新宿御苑で行われました。

遅咲きの八重桜が満開のなか、各界から招待された約1万4千人の方が集まり、歓談をしました。参加者の明るい姿が印象的でした。安倍首相も「今年は景気回復の実感を全国津々浦々に届けることだ」と、経済活性化への決意を述べました。

「中小企業にも景気回復が実感できるように頑張ってください」「私の県もよろしくお願いします」「素晴らしい天気で良かった」など、多くの声をいただきました。

またその後、都内で行われた少年少女空手道選手権大会に出席し、北海道から沖縄までと海外14カ国の子どもたちが一堂に介し、盛大に行われました。

私は「各流派の垣根をこえて、国の垣根をこえて、心の垣根を打ち破って、世界の選手と一緒に見事な大会にしてください」と挨拶をしました。

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「ドキュメント戦争広告代理店――情報操作とボスニア紛争」(講談社)を取り出してみると、2002年、12年も前の刊行だ。衝撃的だったことを今も記憶している。その高木徹さんが、ニュースが瞬時に全世界の情報空間をかけめぐるなかで、イメージづくりの激烈な国際メディア情報戦の実態を示したのが本書だ。

「セルビア共和国のミロシェビッチ大統領は、いかにして国際的大悪人となったか――ジム・ハーフとボスニア紛争」「予想外の大混戦となった米大統領選挙の第二回テレビ討論会――窮地のオバマは、どのようにピンチを切り抜けたか」「ビンラディンとは、国際メディア情報戦を最大の武器としたテロリストだった」「ビンラディン殺害作戦の現場中継映像を見る閣僚たち――オバマ政権はなぜ写真を公開したのか」「さまようビンラディンの亡霊――ボストンマラソン・テロ事件など次世代のアルカイダ」「2020年東京五輪決定とPR戦略――東京は現金を落としてもかえってくる、とび抜けて安全で平和な国・日本」「PR会社と広告代理店の違い」・・・・・・。

三つのキーワード、基本的テクニックとして「サウンドバイト(発言の短い断片)」「バズワード」「サダマイズ(敵の極悪人化)」が詳説される。映像だけではない。今はインターネットの世界だ。そして情報戦とは、情報機関が水面下で暗躍して秘密情報をいかに取るか、ではない。重要な情報をいかに外部に発信するか、武器とするか。「出す」情報戦の勝負となっていることに日本人は気付け。そして、民主主義、自由、人権、人道、差別との訣別、透明性を点検し磨き上げ、安全な日本という「資産」を育めと指摘する。それは、「現代の国際政治のリアリティは、(自分たちの方が敵よりも倫理的に勝っている)自らの倫理的優位性をメガメディアを通じて世界に広めた者が勝つという世界」だからだ。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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