働く女子のキャリア格差.jpg女性の活躍、働き方改革、子育て支援、待機児童ゼロなど、政府として力を入れ、両立支援が進んできているのは間違いない。しかし、現在の状況のなかで、女性は、育休取得者は、夫婦は、企業は、上司は、どうしたらよいのか。より現場から具体的に解決策を提示している。それぞれが意識を変え、戦略性をもつこと、その「共有」が重要であることを示す。「マネジメント思考」だ。

「育休から復職した女性がどのような困難に直面するのかを調べていくと、女性個人というよりも職場環境や女性と管理職とのミスコミュニケーションがある」という。個人側の努力と組織側の努力の両方がマッチすることだ。それがない時、女性側には「就労意欲が低く、周りの士気を下げる"ぶらさがり"ワーキングマザー」「権利主張型女性の量産」「"なんとなく時短(時短トラップ)"でマミートラックに陥る」という危険。企業・組織側には「過剰な配慮」「理解のない上司」「均等法世代女子との確執」などの問題が生ずる。要は、互いが離れている、スレ違い、ミスコミュニケーションだ。

女性は育休時がチャンス。やりがい、キャリアアップ、成長機会と戦略的思考に立って「組織貢献型」に意識改革をした時、自他共に喜ぶ活躍の世界が開ける。そのことを育休プチMBA代表の国保さんが、実例で示す。


京都府知事選180322-1.JPG 京都府知事選180322-2.JPG

3月22日、京都府知事選(3月22告示、4月8日投票)に立候補した西脇隆俊(自民・公明・民進・希望・立憲推薦)さんの第一声応援演説に入りました。これには、山田啓二・京都府知事、門川大作・京都市長、自民党の二之湯智参議院議員、また各党の国会議員らが駆け付けました。

私は、西脇さんには国土交通省、復興庁で培った卓越した行政手腕があること。とくに、私の国交大臣時代には、防災・減災をはじめとするインフラ整備や観光行政などで陣頭指揮にあたったことなどをあげ、この人をおいて京都府政を任せられる人はいない、と訴えました。

西脇候補は、「38年間の行政経験を生かし、"安心・いきいき・京都力"をモットーに、新しい京都づくりをスピーディに実現したい」「京都生まれ、京都育ちとして地元に恩返しをしたい」と力強く決意を述べました。必勝を期してのスタートとなりました。


オペレーションZ  真山仁著  新潮社.jpg「日本という国家の財政破綻の時限装置はカウントダウンを刻み始めている」――。それを命がけで止める。総理・江島隆盛、財務省の周防、中小路、土岐、根来らが、特命チームをつくって動く。オペレーションZだ。

非常識で野蛮な革命、過去に例を見ない歳出削減を再来年度予算で断行する。再来年度の一般会計予算を今年度の半分、すなわち50兆円とすることを閣議決定する。社会保障関係費と地方交付税交付金を限りなくゼロにする。そしてそれとともに、歳入の方も常識破りの増税案。当然にして「不可能」「正気の沙汰ではない」「弱者"切り捨て"だ」「今日の2人を救えない国に、5年後の500万人を救えるのか」・・・・・・。非難轟々、内閣不信任案、総選挙にまで突入する。「国家が破綻する」とはどういうことかを最後に突きつける。


いたくま 4車線 180318.jpg いたくま 工事中 180317.jpg

ついに念願の首都高速中央環状線板橋・熊野町ジャンクション間が4車線化――。

18日、渋滞緩和対策を行っていた首都高速中央環状線板橋・熊野町ジャンクション(上下線)が4車線へと広がりました。このジャンクションは、埼玉・板橋方面からの2車線(首都高速5号線)と足立・北区方面からの2車線(中央環状王子線)の計4車線が合流し3車線に狭まるボトルネックのポイント。

2015年3月に中央環状線山手トンネルが開通し、同ジャンクション間の交通量が増え、慢性的に渋滞が発生。多くの利用者を悩ませてきました。この3車線の区間を4車線にする拡幅工事が2012年度から行われ、このたび完成しました。

首都高視察①20171030.JPEG私は何度も工事を視察しており、嬉しいかぎりです。また私はこれまで、板橋ジャンクションの合流部のゼブラゾーンを無くし2車線化にしたり、板橋区の西台入口(首都高速5号線)では通行レーンを解放したりと渋滞解消に知恵を絞ってきました。今回の4車線化により、渋滞が緩和されていくと期待されます。


AI.jpgIoT、AI、BT、ロボットの時代が急速度に来る。AI時代の未来をどう捉え備えるか――最重要課題だが、本書はきわめてクリア。AIの限界、日本で「人間」として何が今、喫緊の課題かを示す。「東ロボ」プロジェクトディレクタを務める新井さん。クリアであるだけでなく「志」も素晴らしい。

「AIが神になる」「AIが人類を滅ぼす」「シンギュラリティが到来する」――。いずれもそうならない。「AIは計算機ですから、数式、つまり数学の言語に置き換えることのできないことは計算できない (AIは徹頭徹尾数学だけでできている) 。私たちの知能の営みはすべて、論理と確率、統計に置きかえることができるか、残念ながらそうはならない」「数学が発見した論理、確率、統計に決定的に欠けていること、それは『意味』を記述する方法がないということだ」「ロボットが中学生程度の常識や柔軟性を身につけて、日常のさまざまな場面で役立っているという未来像は、現状の技術の先には見えない」――。

ところが、AIと共に働くことが不可避な2030年代以降の日本の中高生を調査すると驚愕の実態が判明する。「中高生の多くは、教科書を正確に理解する『読解力』を獲得していない」「多くの仕事がAIに代替される将来、読解力を獲得していない人間は失業するしかない」「求められるのは(AIのできない)意味を理解する人材」「人間に期待するのは、AIにはまだ難しい『同義文判定』やAIには不可能と思われる『推論』『イメージ固定』『具体的同意』の能力だ」――。そこで新井さんは「ロボットは東大に入れるか」に続いて「RST(リーディングスキルテスト)」という世界にないプロジェクトに踏み込む。読解の偏りや不足を科学的に診断し、中学卒業までに全員が教科書を読めるようにして卒業させるという挑戦だ。今、始めなければ間に合わない緊急提言といえる。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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