お金の流れで読む日本と世界の未来.jpgウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並んで「世界3大投資家」と称されるジム・ロジャーズ。世界は今、大変化のなかにあり、その世界を実際に訪れ、自らの目で見ることだ。「これ以上知識を得ることはできないと思う瞬間まで、勉強する手を緩めないと決めて今日まできた」「成功する人は、決してあきらめない人である。特に投資をやっているとそうだ」という。「投資の哲学」が鮮明に出される。「人のアドバイスには耳を傾けるな」「学歴と成功は無関係だ」「正しく投資をすれば、金が勝手に金を生んでくれる」「大変化の波に乗り遅れるな。世界で起こる出来事のすべては、あなたの仕事が何であれ、最終的にあなたの人生に影響する」「誰も目をつけていないものをすぐさま買え」「"待つことができる"のは投資家の重要な才能の一つ」・・・・・・。

当然、AIの進化、フィンテック、キャッシュレス経済、ブロックチェーン技術の台頭等は視野の中心にある。そして世界各国を見る眼は、政治・経済に関わる者よりも、スピードと割り切り方が際立っている。「日本の未来――閉じた国は亡び、開いた国は栄える」「日本に投資するなら観光、農業、教育」「朝鮮半島はこれから"世界で最も刺激的な場所"になる」「南北の統一が進めば、韓国経済が抱える問題はすべて解決する」「私が北朝鮮に投資したいという理由」「長期的に見れば、中国の台頭は続く」「チャイナ・リスクは低下する出生率、広がる格差、急増する借金」「ロシア経済に注視せよ」――。日本と東アジア経済を中心に投資家らしく断定的に予見する。


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17日(日)――。暖かな日差しのなか、さいたま市で行われた公明党時局講演会に出席。これには、てるきな弘志市議選予定候補(さいたま市中央区)が参加。てるきな弘志予定候補は「市民の声をいち早く行政に届け、皆様の安心・安全の生活のために、全力で取り組んでいく」と力強く決意を述べました。

私は「気がつけば、全てに公明党の実績がある」「埼玉においては、外環道、圏央道、新大宮上尾道路の推進には公明党。大宮駅東口の再開発にも公明党が働いている」「全世代型社会保障の推進は公明党。がん・認知症対策に真剣に取り組み、防災・減災対策にも全力をあげる。命を守るのは公明党だ」と挨拶をしました。

この日の午前中、地元では「第35回北区少年少女柔道大会」が行われ、子どもたちの気合のこもった、元気な声が体育館内に響きました。

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16日、長野県青木村で開催された「青木村未来を考える講演会」で講演。これには、清水じゅんこ県議(県議選予定候補=上田市・小県郡)、北村政夫村長が出席しました。

講演で私は、「青木トンネルがいよいよ事業化する。上田市、青木村、松本市、安曇野市が繋がり、長野県として大きな物流の発展となる」「政治の中心の柱に全世代型社会保障がなったが 、その推進役が公明党だ」「政治は結果、仕事をする議員が清水じゅんこさんだ」と話しました。

またこの日、上田市内で千曲市、上田市、東御市、小諸市、長和町などの首長、地域の有力者らと政策懇談。地元のかかえる諸問題について要望を受けました。

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1R1分34秒.jpg21歳のプロボクサーの「ぼく」。デビュー戦こそ初回KOを飾ったが、その後3敗1分。弱気になるし、考え過ぎて、愚痴とボヤきの毎日で、長年のトレーナーにも見捨てられる。そこにジムの先輩・ウメキチが指導につく。今までとは違うウメキチのユニークな指導に反発するが、引きずられていくのは、ボクシングへの愛着なのか宿業のようなものなのか。次の試合が組まれ、さすがプロボクシングの世界。過酷な減量、そのなかでのトレーニングは鬼気迫るものがある。

3日後に1ラウンド1分34秒、TKOで勝つ。その一点に全てが凝縮されて今日も「決意を30秒でうしないまたくり返す」。勝負に挑むプロボクサーの凄絶な世界とヤンチャな若者のエネルギー。


脳科学者の母が、認知症になる.jpg脳科学者である恩蔵絢子さん。65歳になる母親がアルツハイマー型認知症になり、煩悶し、その日常に接し、観察し、さまざまな発見していく。「認知症とは何か」「記憶を失うと、その人は"その人"でなくなるのか?」をずっと問い続けた貴重な考察が書かれている。

母親の変化は「記憶の中枢である海馬の萎縮と後頭頂皮質の活動低下、またゆっくりとした大脳皮質全体の萎縮により、記憶力、注意力、判断力など、認知機能が衰えることで見られる人格変化」「仕事や料理をやらなくなったり、人前に出ることを嫌がったりするのも"認知能力の衰え"のせいだけではない。失敗するかもしれないことを減らし、自尊心が傷つけられる機会を減らして、確実にできることだけをやって自分なり満足感を得ようとする。必死で自己を保とうとしている証」「娘の誕生日を忘れたりするのは、母にはもう必要のない記憶になったかもしれない。そもそも脳は徹底的に効率化を図る」「アルツハイマー病の人は"自分は失敗してしまう""なにかがおかしい"ということに気付いている」「海馬は記憶の貯蔵庫ではなく、記憶は大脳皮質に蓄えられ、海馬は大脳皮質に蓄えられている記憶を呼び起こそうとする時にも使われる」――。

そして本書は核心の「『その人らしさ』とは何か(萎縮は海馬に、大脳皮質のさまざまな領域に広がっていってなお、残っている脳部位を使って、人間は、自分の置かれた状況に最後まで適応しようとする)」「感情こそ知性である」の章に進む。「海馬のすぐ隣に扁桃体と呼ばれる感情の中枢が位置している」「知性はIQや偏差値といった指標で決まるものだけではない。ガードナーは対人的知性という感情に関係しているものが1つの知性として認めた」「アルツハイマー病では"感情"が残る。たくさんの種類の感情を感じられる人ほど、挫折からの立ち直りが早い」「感情の刺激が、結局、感情のシステムと、大脳皮質の両方を発達させることになる」――。

「母には"誰かのために動きたい"という感情は、いまでも変わらず残っている。認知機能の作る"その人らしさ"の他に、感情を作る"その人らしさ"があるのである」という。記憶を失っても母は母として進んでいる。凄い世界が開示される。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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