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前日に春一番が吹き、暖かな春の日差しとなった10日(日)――。地元の荒川河川敷で「第41回北区少年野球選手権春季大会開会式」、足立区で「東京女子医科大学東医療センターの起工式」が行われ、参加しました。いずれも大変意義のあるもので、盛り上がりました。続いて、埼玉県さいたま市に駆けつけ「障がい者多機能支援施設『ゆずり葉(仮称)』の竣工式」が行われ、挨拶をしました。待ちに待った施設で喜びが広がりました。

午後からは千葉市で行われた花見川区の時局講演会に出席。田村こうさく県議(県議選予定候補=千葉市花見川区)が力強く決意を述べました。

夜は神奈川県横浜市旭区で行われた公明党神奈川県本部の時局講演会にも出席。上田勇前衆院議員、おのでら慎一郎県議(県議選予定候補=横浜市旭区)らが参加し、挨拶をしました。

私は「政治は結果だ。仕事ができるかどうか、結果を出せるかどうかが大事だ。公明党は結果を出して期待に応えていく」「UR賃貸住宅の居住者支援で、老朽化した住宅設備の修繕負担を大幅に軽減した。公明党が居住者の声に耳を傾け、住宅行政の充実に取り組んできた成果だ」「政治家に大事なのは、時代の変化を捉える感受性だ。センサーを持っているかどうかだ」「公明党が主張し続けてきた全世代型社会保障がついに国の柱となった」などと述べました。

両時局講演会とも4月の統一選に向け、力強い会合となりました。

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ゆかいな認知症.png副題は「介護を『快護』に変える人」。奥野さんが、全国を歩いて、認知症になった人、若年認知症の人の「なった時の衝撃」「引きこもった時」「そして今、突き抜けて活躍していること」等、その思いや本音を聞いた生々しい本。たしかに「認知症」と聞くと、理解不能、困ってしまってどうしようもないと思いがちだが、間違い。誤解のうえに成り立った介護は、介護する方にも当事者にも苦痛を与える。

「認知症になったらおしまいではない。自分でできることと、できない事がある。できないことがあるのは不安だが、できないことのなかにも少しはできるものがある」「アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症は違うし、現われる障がいは人によってさまざま違う。当事者が何に困っているかを知ることが、介護する家族にとって大切」「怒られることが嫌。一寸した言い方の違いで不安を抱えた当事者は怒られていると感じてしまう。失敗しても家族に怒られない環境が絶対必要」「認知症をオープンにするまでの葛藤は大きいが、カミングアウト、打ち明けると助けてもらうようになる。そこで人のやさしさを知る。楽しくなる」「隠れないで同僚にオープンにすると、社内の雰囲気はがらりと変わる」「地域に出来つつある施設や支援の集まりに参加すると、変化が生ずる」「当事者も働けるユニークな事業所」・・・・・・。

認知症は、現時点では残念ながら進行を遅らせることしかできない。しかし告知されたら人生が遮断されるのではない。「病を受けとめ、共に歩むこと」「心の状態をハッピーに保ちながら、楽しいと感じることを行うこと」「活動できる場所を多くもち、忘れることを恐れずに」――そこを周りも家族も。


麒麟児  冲方丁著.jpg江戸城の無血開城を成し遂げた勝海舟と西郷隆盛、そして勝の下で働いた山岡鉄太郎(鉄舟)等々。大激動、大混乱のなかでいかに動いたのかを、勝海舟の側から描く。大仕事をしたが、二人とも傷を負い、去った。「生死は天が与えるものだ。・・・・・・何もかもが不条理であり、はるかに人智を越えていた」――。時に遭遇した者すべてが、歴史の激流に翻弄された。

尊王攘夷、公武合体、大政奉還、王政復古、そして江戸開城、明治維新、版籍奉還――。それぞれの思惑が交錯し、「王政復古は所詮、私利私欲に過ぎない」と勝は断定した。「何故、討幕になったのか」――。大政奉還で考えた国の形は、異なる方向へ押し流され、激派を抑え、民衆と徳川を含む藩士の生活保障を確保し、諸外国から日本を守り抜こうとした勝らの壮絶な戦いと孤独が迫ってくる。

「勝、西郷、山岡、益満といった、敵味方でありながら、ともに江戸城開城を成し遂げた者たちには、表立って口にはできないけれども、暗黙の、そして強固な絆が互いにあると山岡は信じているのだ」と書き、「西郷さんは、行き場のない士族たちのために命をくれてやったようなものだ。これほど無私の人を、おれは知らないよ」と勝は言う。


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6日、海上保安庁の海上保安政策プログラムで学んでいる、東アジア諸国4期生の表敬を受けました。これはアジア諸国の海洋の安全確保に向けた各国の連携・認識の共有を図るため、私が国交大臣時代に新設した教育課程です。これには、日本を含む、インド、スリランカ、マレーシア、フィリピン、ベトナムから訓練生が参加しています。

私は「各国のメンバーが厳しい研修を通して貴重な経験をしていることをうれしく思う」「とくに、海洋の安全や災害が多発化するなか各国が危機感を分かち合い、お互いが連携することが重要となる」「それぞれが阿吽の呼吸でもって仲間意識を高めていくことが大切である。幅広く学んでほしい」などと挨拶をしました。

研修生からは「わさびはおいしい」「地震が起こっても日本人は落ち着いている」「日本の地下鉄は時間通りで、駅員さんが一人一人挨拶をしてくれる」「大相撲観戦、ちゃんこを食べた」など、日本の伝統や文化を真摯に楽しく学んでいることもわかりました。素晴らしい表敬になりました。


考える日本史  本郷和人著.jpg歴史上の事実や事件は何故起きたのか。史実の背景にある日本人の感覚がどのように形成され、沈潜したり表面化してきたか。日本の国家・貴族・武士、組織の変遷等々、史実の羅列ではなく、広く高い視線からズバッと語ってくれる。鮮やかで面白い。

10の角度から日本史を考える。「信(戦国時代の同盟、"信頼できる男"家康、銭の信用度)」「血(血が地位より重い日本史、才能よりも血統、血脈、世襲)」「恨(天皇の名と恨み、徹底的に幕府に拒否された後鳥羽天皇、切腹とは)」「法(律令国家日本の輝ける歴史・輝ける古代?、基づくものは法ではなく道理)」「貧(昔から貧しかった日本、大飢饉と貴族、日本史の東西格差問題、貧しかった関東・東北)」「戦(南朝軍は勝ったのか、戦術・戦略・兵站、楠木正成の千早城の籠城戦、長篠の戦の物量、戦争のリアル)」「拠(日本には城壁がない、信玄西上作戦は上洛ではない)」「三(中国の三極と日本人が苦手な"第三極"という視座、東北は中央と"5回戦って5回負けた"。東北の底上げがあって江戸の繁栄)」「知(知識人より趣味人になった平安貴族、貴族社会も宗教界も前例主義、江戸時代に起きた知の爆発、合理主義の明治と神話化する大正)」「異(異が生んだ天皇、海外と交わった平家と国内回帰する鎌倉政権、異と繋がる室町幕府、才能の抜擢や虐殺もないぬるい日本の歴史)」――。

日本という国家と日本人に流れるものを考える。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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