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成人の日の13日、地元の北区、豊島区の成人式に出席。記念の街頭演説も行いました。

豊島区の成人式で私は「『竹は節目で伸びていく』というが、人生も節を刻み、思い出や歴史を刻んでいくことが大事だ」「今年20歳の皆さんは、東京オリンピック・パラリンピックの年に成人式を迎え、くしくも2020に20歳ということになる。これ自体を忘れられない思い出とし、飛躍の節としていこう」「皆さんは2100年の世界と日本を見ることができる。ちょうど2100年が100歳ということになる。しかし迎える社会の波は高く荒い。人口減少・少子高齢社会、AI・IoT・ロボットの急進展、さらにレベルの上がった大災害が待ち受けている。これを乗り越えていく知恵と努力、生涯学習の決意が大事となる」「今回のパラリンピックのメッセージは、無理だと諦めないで『Impossible』(無理)ではなく、『I'm possible』(できるようになる)となっている。若い人は、『それは無理』とよく言うが『Impossible』ではなく、『I'm possible』で頑張っていこう」などと話しました。

北区も豊島区も外国人の新成人が多くなっており、北区では新成人3165人中、外国人は746人。豊島区では新成人3122人中、外国人が1236人です。晴れ着を着て参加している外国の方々が印象的でした。

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崩壊学.jpg「人類が直面している脅威の実態」が副題。「結局、すべての文明はいずれ崩壊する。そのような事態が間近に迫っていることを示す指標をもっと示さなければならない」「崩壊の原因は、一つは社会そのものから生じる内因性の原因で、経済・政治・社会秩序の不安定化など。もう一つは、外部からの破壊的な出来事がからむ外因性の原因で、急激な気候変動・地震・津波・外国からの侵略など」「ジャレド・ダイアモンドは社会が崩壊した要因を①環境の悪化や資源の枯渇②気候変動③戦争④貿易相手を突然失う⑤環境問題に対する社会の悪い対応、をあげた。とくに5番目、社会秩序――制度の機能不全、イデオロギー上の盲信、格差のレベル、社会の無能力(とくにエリート層が先行して適切に対処できない)(社会のレジリエンス不足)」と指摘する。

フランスの生物学者アルベール・ジャカールは、スイレンの方程式(毎日2倍ずつ大きくなるスイレンの葉が、湖全体を覆うまで48日かかる。では半分を覆うまで何日かかるか―47日)で、増え方がきわめて想定外で直観を欺くことを指摘している。影響が目に見えるようになったときは、すでに遅すぎるのだ。しかも気候、エネルギー資源、人口、金融・経済、政治、社会の危機は、相互依存関係にあり、複雑に連鎖して崩壊へと進む。さらに、金融システムも供給チェーンも電力や通信網もデリケートで脆弱性を増大し、この産業文明全体が非常に脆弱だ。しかし解決は難しい。それはすべてのシステムが巨大化した複雑系社会では、従来の投資、建設してきたもの、システム自体を改革できずブロックされる社会学でいう「ロック・イン現象」が働く。加えて、人はシステム的な脅威や長期的な脅威の危険を認知する能力が備わっておらず、崩壊を信じようとしない心理的側面がある。行動を変えようとしないのだ。こうした全体的視点から崩壊とそのメカニズム、解決の難しさを示す。

著者は、「トランジションと脱成長運動」へ向けて行動せよ、と呼びかける。時制を移行させ、地域レベルでレジリエンスのある小さなシステムの構築、化石燃料を大幅に減らした低エネルギー消費の脱成長経済、ローテクの重要性だ。「現在は、"祭りが終わった"あとの二日酔い状態だ。結局、現代(性)はポストモダンの精神的な衝撃で死ぬのではなく、エネルギー不足で死ぬのだろう。生産至上主義の錠剤ではなく、二日酔いの薬は、レジリエンスであり、質素、ローテクになるだろう」という。そして崩壊学の目的を「私たちの産業文明の崩壊とそれに続く文明を、理性と直観の二つの認識法と、認知の科学的研究を土台として研究する、学際的な作業である」と唱える。


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10日、11日、12日の3日間――。公明党東京都本部の賀詞交歓会、在日本大韓民国民団中央本部、日本民営鉄道、日本貨物鉄道労働組合など、多くの賀詞交歓会に出席しました。また地元では連合町会や町会・自治会の新年会、各種団体の新年会、サッカー大会表彰式などが行われ、挨拶に駆けつけました。多くの方に新年のご挨拶ができ、良い懇談ができました。

消防団の始式も各区で行われ、献身的な消防団活動に感謝の言葉があり、昨年の台風19号等の頻発・激甚化・広域化する災害への備えの重要性が確認されました。規律厳正な本年のスタートです。

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不審者.jpg自宅で校閲の仕事をしながら会社員の夫・秀嗣と5歳の洗太、義母の治子と暮らしている折尾里佳子。そこへ突然、20年以上も行方知らずだった秀嗣の兄・優平が現われる。泊まらせることが嫌でたまらない里佳子だが、あまり自己主張しないタイプの秀嗣はなぜかこの「アニキ」を居候させてしまう。

怪しすぎる"不審者"。違和感がしだいに増幅する。しかも、里佳子の周囲では、住宅街に猫の死体が投げ込まれたり、毛虫が布団にいたり、仕事で大切なゲラが消えたり、気持ちの悪い出来事が次々起きる。何のために優平は来たのか。イライラが不安となり恐怖となって、里佳子は追い込まれていく。

「お前が長く深淵を覗き込むとき、深淵もまたお前を覗き込む(ニーチェ)」――。里佳子の実家での秘密の闇が、恐るべき深淵に全てを引きずり込む。


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新しい年がスタートし、6日、7日、8日と経済界、労働界、各種団体の新年賀詞交歓会が盛大に開催されています。地元でも、北区、足立区、豊島区、板橋区の賀詞交歓会や、町会・自治会等の新年の集いが行われています。多くの新年会に出席し、ご挨拶・懇談をしました。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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