私の幼児教育政策論.jpg「危機の今こそ、子どもの未来を本気で考えよう」が副題。長年、小学校の教諭を務めていた山口美智子さん。その途中、次男出生時に血液製剤フィブリノゲンを投与され肝炎を発症し、インターフェロン治療の副作用に苦しんで教師を退職、薬害肝炎訴訟の全国原告団代表となり、ついに「薬害肝炎救済法」が2008年に制定された。私も何度もお会いし、当時の福田総理とも救済を打ち合わせた。その後も現場で具体的に「救済」が進むように力を合わせ、連携を取るようにしてきた。

そうした「薬害C型肝炎訴訟」に勝利し、その救済に全力で走ってきた山口さんの"永田町・霞ヶ関"に対する率直な思いを描きつつ、その心には、常に「子どもの未来を考えよう」「コロナ禍の今だからこそ、幼児教育の『質』を考えよう」「幼保連携型認定こども園の現状」「保育と教育を一体化した『質の高い乳幼児期の保育・教育の実現』のために何が必要か」「園から小・中・高に繋がる教育の連続性」などを現場を踏まえて熱く語っている。常に暖かく真っすぐで行動的な山口美智子さんの熱と力が伝わってくる。


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15日、76回目の終戦記念日。北区で終戦記念街頭演説を、岡本みつなり衆院議員とともに行いました。

岡本みつなり衆院議員は「国民の命を守り、暮らしに安全と安心をもたらすよう平和主義を貫く」「ワクチン接種を加速させ、地元への供給確保に力を入れている」「荒川の洪水防止に調節池を設置するなど全力をあげている」などと訴えました。

私は、「悪しきポピュリズムやナショナリズムに流されず、歴史の教訓をしっかり踏まえて平和と安全・安心に全力をあげていく」「雨の降り方が明らかに激甚化、広域化している。防災・減災、震災対策にさらに力を入れていく」等と述べました。


生物はなぜ死ぬのか  小林武彦.jpgそもそも「生物はなぜ誕生したのか」「生物はなぜ絶滅するのか」「生物はどのように死ぬのか」「ヒトはどのように死ぬのか」「生物はなぜ死ぬのか」――。東大定量生命科学研究所教授、前日本遺伝学会会長、生科学学会連合代表の小林武彦教授が、医学というより「生物」「生命科学」での研究から論及し、思索へと導く。「死は生命の連続性を維持する原動力」「死とは、進化、つまり『変化』と『選択』を実現するためにある。『死ぬ』ことで生物は誕生し、進化し、生き残ってくることができた」「生まれるのは偶然、死ぬのは必然、だから"なぜ自分は死ぬのか"を考えることに意味がある」・・・・・・。

「138億年前にビッグバンから宇宙が始まり、やがて生き物の"タネ"が誕生する」「有機物が生成され、その中にはタンパク質の材料となるアミノ酸や核酸(DNA、RNA)の元"タネ"となった糖や塩基が含まれる」「自己複製型RNAが変化と選択を繰り返し、"生物のタネ"ができ上がる」「生き物の中で最も作りがシンプルなのは細菌(バクテリア)、それより小さいのがウイルス(遺伝物質DNAやRNAとそれを取り囲むタンパク質のカプシド(殻)からなる)。ウイルスは自分だけでは生きられない、体やエネルギーに必要なタンパク質を作れないので"無生物"」「ウイルスは直径1万分の1ミリ、スパイク(トゲの生えた膜)に遺伝物質であるRNAが入っている。体内に入るとスパイクが細胞表面のタンパク質と結合し、細胞にウイルスが入ると1本鎖のRNAが、宿主細胞のリボソーム(遺伝情報の翻訳装置、細胞内でRNAの配列情報からアミノ酸を繋げてタンパク質を作る装置)を使って自身を増やすためのタンパク質を合成、数百倍にも増える」「DNAとRNAは似ているが、DNAは安定していて分解されにくい。RNAは反応性に富んでおり、自己複製やタンパク質と結合しやすい」。

「現在の地球は、過去最大の大量絶滅時代」「ヒトの先祖は果物好きなネズミ?」「赤と緑の色覚の相同組換えという配列交換が起こりやすい」「アフリカに残った霊長類は、気候変動で木から下りたサルとなった(ヒトへの進化)」「死も進化がつくった生物の仕組みの一部(ほとんどが絶滅、"進化"して、たまたま生き残った)」「生物種で死に方が異なる。小さい動物は"食べられないこと"、大きい動物は"食べること"が生きること。人間のような長い老化期間はなく、生殖というゴールを通過すると寿命となる。死に方は生き残るために進化する過程の"選択"」。

「日本人の平均寿命は、旧石器縄文時代は13~15歳、弥生時代20歳、平安時代31歳、鎌倉・室町時代は20歳台に逆戻り、江戸時代は38歳、明治・大正は43歳~44歳、今は女性87.45歳、男性81.41歳」「幹細胞と生殖細胞は生涯生き続けるがゆっくり老化する。組織や器官を構成する体細胞は約50回分裂するとやがて死んでいく(幹細胞が新しく供給する)(体細胞でも心筋と神経細胞・脳は入れ替わらない)」「老化した体細胞は"毒"をばらまく」「老化細胞で多量に発現するFOXO4がP53を邪魔する。邪魔できないようにP53の結合部位にくっつく小さいタンパク質(ペプチド)を合成してマウスに投与すると機能回復した」「なぜ細胞の老化が必要か――活性酸素(細胞を酸化・錆びさせる)で多細胞生物の細胞が機能低下し、がん細胞が生き残って増殖する。がん化のリスクを避けるには1つは免疫機構、1つは細胞老化機構だ。細胞が異常になる前に新細胞と入れ替えるのが細胞老化機構だ。老化もまたヒトが生きるために獲得してきたものだ」「ヒトの体内でわざわざ細胞を死なせるプログラムが遺伝子レベルで組み込まれている」と解説する。

生き物が死ななければならないのは2つの理由――。1つは食料や生活空間などの不足。「食われない」「食えなくなる」に加えて、精神面でも「子供を作りたくなくなる」。そうすると「人類は100年ももたないと思う」と指摘する。もう1つは「多様性」のため。生き残りの仕組みは「変化と選択」、多様な"試作品"を作る戦略。そのおかげで「生命の連続性」が途絶えることなく繋がってきたという。生物は、ミラクルが重なってこの地球に誕生し、多様化し、絶滅を繰り返して選択され、進化を遂げてきた。「私たちはその奇跡的な命を次の世代へと繋ぐために死ぬのです。命のたすきを次に委ねて『利他的に死ぬ』というわけです」と語るのだ。


告白  湊かなえ.jpg中学校の教員・森口悠子の娘・愛美が、溺死する。3月の終業式の日、悠子は「愛美は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺された」「犯人のAくんとBくんの飲んだ牛乳にエイズの血液を入れた」と言い放ち、退職する。恐怖に慄く下村直樹は不登校となり、ついには母親殺害に至る。渡辺修哉は登校するが、壮絶ないじめにあい、そして破滅へと進む。

湊かなえの衝撃的デビュー作。父と娘、母と息子の襷掛けのつながり。その深さは圧倒的に母と息子だが、それゆえの究極の歪みが、"復讐"によって"業""破滅"を暴き出す。


大友落月記  赤神諒著.jpg豊後の戦国大名・大友氏の「二階崩れの変」(1550年、天文19年)から6年、再び内紛・分裂の危機となる。当主・大友義鎮(後の宗麟)は、政より美と女に執着、とくに美貌となれば他の妻まで自らの正室や側室とした。家中の最高実力者の田原宗亀など一部の重臣たちが内政をほしいままにし、肥後方分の小原鑑元、"鬼"とあだなされる武将・戸次鑑連(後の立花道雪)などは、肥後や筑後・肥前の一部を平定して大友に服せさせていた。

義鎮の近習頭・田原民部は謀略をめぐらし、本書の主人公である同じく近習の吉弘賀兵衛(二階崩れの変で失脚した吉弘鑑理の長子)は振り回される。後世に「氏姓の争い」とも「小原鑑元の乱」とも呼ばれるこの大乱は、なぜ起きたのか。肥後を善政によって蘇らせた小原鑑元はなぜ挙兵に追い込まれたのか。相次ぐ謀略、裏切り、寝返りのなかでの武将の苦哀と覚悟を描く。胸に迫る力作。

乱を鎮定した戸次鑑連が「この戦はいったい何のための戦だったのか」との吉弘賀兵衛のつぶやきに語る。「戦はしょせん人と人との醜い殺し合いにすぎぬ。正義じゃ何じゃと理由をつけてみたところで、双方に言い分はある。正しい戦なんぞありはせぬ。あるのは、いかなる戦でも勝たねばならぬという真理だけじゃ。このたび神五郎(小原鑑元)は生きるために兵を挙げた。わしは大友を守るために戦うた。正邪はない。あるのは勝敗だけじゃ」「神五郎は大友への忠義を貫いて死んだ忠臣じゃ。己が生と死をもって富める肥後の地と民と二万の精兵をそっくり大友に遺したではないか。月は落ちても、天を離れず。神五郎は大友に叛する己が運命に打ち克ったのじゃ。むろん、世の者は知るまい。されど天と、わしと賀兵衛が真実を知っておる」・・・・・・。「戸次鑑連は鬼だ。たしかに苛烈な鬼だが、情にあふれた鬼だと賀兵衛は思った」・・・・・・。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任、公明党前代表。元国土交通大臣、元水循環担当大臣。

現在、衆議院議員、党全国議員団会議議長、東京第12総支部長、首都直下地震対策本部総合本部長、現代中国研究会顧問など。

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