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20年来の地域課題に"風穴"

2012年4月 7日

20120407-7面下田端第2.JPGのサムネイル画像第2下田端踏切/ガード下の歩道拡幅進む
太田質問が国を動かす
今秋にも完成予定
渋滞、接触事故の解消へ


東京・北区
20年来の地域課題が解決へ――。JR田端駅(東京・北区)にほど近い「第2下田端踏切」に接する歩道で現在、拡幅工事が進んでいる。2005年2月の衆院予算委員会で同地の改善を訴えてきた公明党の太田あきひろ全国代表者会議議長(前衆院議員、次期衆院選予定候補=東京12区)は3月26日、地域住民と共に現地を視察した。

駅や商店街が近いこの踏切は、場所柄、多くの歩行者や自転車が行き交う。踏切前後の歩道の幅は3メートルほどあるが、上部を通る東北本線の高架下の部分は、ガードの支柱がせり出しているため、道幅が1.3メートルと極端に狭い。利用者は歩道ですれ違うのにも一苦労。やむなく車道に出る歩行者、自転車も多く、路線バスなどは通行に支障を来し、渋滞や接触事故も起きていた。地元にとっては重要な課題だった。

1980年代後半から地元住民を中心に、歩道拡幅を求める声が大きくなった。2002年には4745人の署名が集まり、北区議会も住民の陳情を採択したが、事態は好転しなかった。

背景には、東京都、JR、国土交通省の三者の間で責任の所在がはっきりしなかったことに加え、毎日、多くの歩行者や自動車、電車が行き交う中で工事をする際、どう影響を最小限に抑えて安全に行うかという技術的問題もあった。 

太田氏が"たらい回し"を指摘

「現状が一体どうなっていて、何が難しいのか。どうすれば打開策があるのか、あえて質問したい」。05年2月25日の衆院予算委員会第8分科会で、太田氏は現地の写真を示しながら、20年も"たらい回し"されている地元の切実な声を政府にぶつけた。

太田氏の訴えに、当時の北側一雄国交相(公明党)は「長年の課題を解決できるよう、しっかりと取り組みたい」と答弁。太田氏の質問をきっかけに国は重い腰を上げ、状況が動き始めた。

同年3月には国交省や東京都などが現地視察。三者の役割を決め、騒音や交通への配慮、技術的な課題などをクリアした。そして今年1月には具体的な工事がスタート。今秋にも完成の見通しで、ガード下の歩道の幅は2倍以上の3メートルに広げられる。住民は「長かったが、もうすぐだね」と感慨深げに話す。

太田議長は「さまざまな課題に解決への風穴をあけるのが政治の役割だ。多くの方の努力が実り、やっと形になる」と述べ、引き続き"結果を出す政治"に全力を挙げる考えを強調した。

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