太田あきひろです。
スポーツの秋。11日、雲一つない青空のもと、北区民体育祭の開会式、幼稚園などの運動会が盛大に行われましたが、日本のトップアスリートをバックアップするナショナルトレーニングセンターでも「体育の日スポーツ祭り2010」が行われました。
このナショナルトレーニングセンターは、北区西が丘にありますが、私自身大きく力を入れてきました。オリンピックや各世界大会ともなると「メダルだ」「優勝だ」と盛んにいいますが、日本には他国のような国の施設がない状況で苦労してきました。
ここ10数年、やっと充実・強化され、アテネオリンピック37個のメダルをはじめ、結果が如実に出ています。スポーツの振興は若者を育てることの重要な柱です。
「冬のナショナルトレーニングセンター」が無くて、浅田真央選手たちもさぞ苦労していると思います。更に力を注ぐ決意です。
宮本常一(つねいち)氏は、1907年(明治40年)の生まれ。昭和14年以来、全国の離島や辺地をくまなく歩き、独自の民俗学を築いた。
文化を築き支えてきた伝承者・老人達自身が語ることを、丁寧に克明に描き、生き生きと蘇らせている。1960年の本で、宮本民俗学の結晶だ。
私の生まれたすぐ近くの北設楽郡旧名倉村が「名倉談義」として出てくるが、地名も土地柄もなるほどと思わせるもので、当時の田舎の生活そのものが描き出されている。民衆史、民俗学そのものだ。
「私の一ばん知りたいことは今日の文化をきずきあげて来た生産者のエネルギーというものが、どういう人間関係や環境の中から生まれ出て来たかということである」と宮本氏はいう。
「中央的・権威的な匂いのする既成の民俗学に抗して、泥にまみれた庶民の生活そのものの中に、人の生きる明るさ、たくましさをとらえようとする宮本氏の民俗学」(網野善彦氏)だ。
多くの人が圧倒的に基本にすえるすぐれた一書だ。