060105-3「女性天皇論」.jpg女性天皇を論ずることは、私は「パンドラの箱をあけることになる」(著者)とは思わないが、当然「天皇とは、天皇制とは、日本の文化とは、日本の伝統とは、神道とは」という根源的な問いを発することになる。私としては、これらを真摯に直視する諸法実相の姿勢が大事だと思う。
本書は、まさにその根源に迫ろうとして、徹底的に調べあげ、様々な論を開示してくれる。大変な努力に敬服する。「女性天皇論議にささやかなヒントになれば・・・」と中野さんはいう。


「語られなかった皇族たちの真実」.jpg皇室典範改正論議は、皇室の歴史で4回目の"万世一系の危機"を背景に行われているが、旧皇族・竹田家に生まれた著者が、男系継承という変えてはならない伝統の重みをもっと認識すべきだと警告する。そこには日本の伝統、文化、神話、家がある。世襲親王家と側室制度にもふれ、いかにこの「万世一系」が乗り越え、乗り越え、保持されてきたかが述べられる。
あの昭和の戦争、そして終戦、戦後と、いかに皇族が行動したか、まことに歴史を実感する書となっている。


<<前の5件

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

太田あきひろホームページへ

カテゴリ一覧

最新記事一覧

私の読書録アーカイブ

上へ