【つれづれ所感】

無題

2010年5月16日


太田あきひろです。

今日(16日)、五月晴れのなか、地元では活発に地域行事が行われました。北区豊島ではカッパまつりが盛大に行なわれ、子供さんを交えての温かな交流の日となりました。

昨日は栃木県大田原市で行なわれた時局講演会に出席しました。

大田原市は小学校6年生の女子児童全員を対象に、子宮頸(けい)がん予防ワクチンの接種が行なわれ、最近のニュースで話題になっております。

私は公明党が「がん対策基本法」を推進し実現、昨年も公明党の強い主張で乳がん・子宮頸がん検診の無料クーポン事業を実施。ところが現政権はこれをも削減するひどい政策でしたが、今年度も公明党地方議員の奮闘によって事業を継続する自治体が広がっています。

また、子宮頸がんはワクチンによる予防手段があるため「予防できる唯一のがん」と言われており、公明党は各自治体の公費助成を推進。大田原市の場合は全員を対象に学校で接種するという意欲的なものです。


太田あきひろです。

今日(14日)は一日、埼玉に入っています。昨日とは一転、眩しいような青空が広がっています。

先日、政府の「事業仕分け」で都市再生機構(UR)の賃貸住宅を縮減するという判定、その実情を踏まえない判定に住民の大きな不安と批判が高まっています。

UR賃貸住宅には76万戸、200万人の方々が住んでいます。事業仕分けでは「高齢者、低所得者向け住宅の供給は自治体または国に移行、市場家賃部分は民間に移行の方向で整理」というもの。

地方自治体などは受けられないとする声がすでにあり、しかも11兆円もの負債の処理をどうするのかという問題もあり、低所得者や年金生活者が追い出されることになります。また他は民営化という方向になり、これも追い出しにつながります。

住宅のセーフティーネットの役割を崩す、この方向は認められません。公明党は住み続けられる住宅に全力をあげます。


天地明察.jpg碁打ちにして数学者、天文学者の祖・渋川春海(安井算哲)が日本独自の暦をめざす苦闘。保科正之、酒井"雅楽頭"忠清、関孝和をはじめとして、1650年以降の江戸の知性が北極星をめざすがごとく一筋の道を突き進む。

戦乱でないこんな角度の時代小説が描かれる意外性とともに、困難が降り注ぐなかでも、純粋な善い人に恵まれることがいかに幸せか、その幸せ感が伝わってくる。

命じたのは名君・保科正之。
「人が正しき術理をもって、天を知り、天意を知り、もって天下の御政道となす・・・・・・武家の手で、それが叶えられぬものか」
「どうかな算哲、そなた、その授時暦を作りし3人の才人に肩を並べ、この国に正しき天理をもたらしてはくれぬか」
「この国の老いた暦を・・・・・・斬ってくれぬか」

ちょうど本書にある会津に3日間いた時に読んだことや、明暦の大火や玉川用水、利根川の東遷などを調べていたこともあり、面白かった。2010年の本屋大賞受賞作。


太田あきひろです。

「GW明け東京株、300円超の急落、ギリシャ危機拡大を懸念」というニュースが新聞休刊日の今日、駆け巡っています。

「ゴールデンウィーク明け6日の東京株式市場は、連休中にギリシャ危機の拡大で、ニューヨーク株式市場などが大幅に下落したことを受け、日経平均は急反落して取り引きが始まった。200円安で寄りついた後、下げ幅は300円超に拡大した」というニュースです。GW中の街頭や企業の研修会でも私は、このことに触れ、話をしました。

あまり言われていませんが、実はリーマン・ショックから1年8カ月、世界はAグループ、Bグループ、Cグループにはっきり3極分化しています。「晴れ、曇り、雨」です。

G20を中心にして協調・結束してきたなか、出口戦略が焦点になっているのに、「日本経済は回復に遅れ」です。

●「晴れのAグループ」――中国、インド、ベトナム、シンガポール、韓国、インドネシアなどアジア諸国、そしてブラジル、豪州などは、生産回復度が過去のピークを更新しています。

●「曇りのBグループ」――米国、EU(仏、英、独)、日本です。回復しつつあるが、過去の水準以下の段階にある。

●「雨のCグループ」――ギリシャ、スペイン、イタリアなど南欧です。落ちたまま、二番底という状況です。

日本の場合は、リーマン・ショックの震源地アメリカや、最もダメージを受けた英国などと同様であること自体がおかしい。昨年来の、第1次補正を削り取った現政権の逆噴射政策、マクロ経済運営の失政にあることは明らかです。

「政権は、この8カ月、何もしなかった。何も変わらなかった」という人がいますが、そうではない。「何もしない方がまだ良かった。やらなくてもいいことをやったから、こうなっている。経済も財政も。放漫な財政運営で、ギリシャのような財政にしてはならない」――私は、こう言っています。


魯山人の書.jpg宇宙に字を書け、砂上に字を習え――と副題にある。

北大路魯山人は書家、陶芸家、美食家だが、この書を読んでそのすごさは次元を越えている。

「芸術は結局人である」

「人物の値打ちだけしか字は書けるものではない」

「(梅原龍三郎は)富士をにらみ倒して描く。・・・それでは、にらむたびに、それが邪魔になってますます描けなくなるだろう。・・・(大観は)人間は時々お灸を据えられることが必要だ。灸を据えられない為に、とかく人間はいい気になる。――全体を見て絵を描け、部分を集めてもそれでは絵にならぬ」

王義之、顔真卿、池大雅、そして良観に心酔していく歩みは、想像を絶する境地としかいいようがない。

格調高く、敢然として、恰幅があって、穏やかで、雄渾を秘めていて衒いがない、生命力溢れた魯山人の書の代表として山田さんは山代温泉の「白銀屋」の看板をあげる。私も一泊して魯山人の世界に触れたことが思い出される。

魯山人を語り切る山田和さんもすごい。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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