
今日12日は成人の日。快晴、風の強い日でしたが、地元北区の成人の日記念式典に参加しました。
今年の新成人は21年ぶりに増え、昨年より5万人多い、126万人。阪神淡路大震災が発生し、地下鉄サリン事件がおき、日本人初の女性宇宙飛行士・向井千秋さんがスペースシャトル・コロンビア号で宇宙に行った年に生まれた人たちです。
未来を拓くのは青年であり、その青年に希望のもてる社会を創るのが私たちの責務です。とくに雇用。自公連立政権の経済運営によって、高校生や大学生の就職率が大きく改善しています。若者が安心して就職や結婚・子育てができる環境づくりにさらに力を入れます。
また「地方創生」も、若者が地方の担い手として活躍できる職場を提供することが大事です。私は「公明党は若者支援党である」と言い続けてきましたが、今日も多くの新成人と、昨日も建設業の現場で働く若者と懇談しました。
パリ経済学校教授のトマ・ピケティ氏の「21世紀の資本」が、世界的なベストセラーになっている。これを「60分でわかる『21世紀の資本』のポイント」として、池田信夫さんが整理してくれている。
所得格差の拡大は重要課題だが、経済成長には一定の格差は不可避の部分があり、ピケティは「成長の持続にはインセンティブが必要で格差も生まれる」「過去200年の成長と富の歴史を見ると、資本の収益は一国の成長率を上回る。労働収入より資産からの収入が伸びる」「資本収益率rが成長率gを上回り、今後もその傾向が続く(資本主義の根本矛盾r>gに集約)」――。池田さんは、「ピケティは"資本"を"資産"と同じ意味に使い、賃金以外のすべての所得を"資本所得"としている」という。
格差拡大、中間層の脱落は世界的な問題だ。しかし、先進国は所得格差が拡大しているが、世界全体では新興国の工業化で縮小している。またコンピュータなどテクノロジーの変化が格差拡大の要因に間違いなくなっている。ピケティは「グローバルな累進資本課税と、世界の政府による金融情報の共有」「中間層の労働収入への課税を減らして、高所得者に対する資産課税の拡大」などを提案するが、見通しは暗い。「日本の格差は、米のように上位1%と残り99%の格差ではなく、正社員と非正社員の格差」(池田)だ。グローバル化のなかで、各国がそれぞれどう取り組むか。池田さんの解説はありがたい。
新しい年が始まり、ダッシュしています。
元旦から諸行事に駆けつけ、2日には新宿で党主催の街頭演説を行いました。3日、4日はベトナムを訪問し、ノイバイ国際空港、高速道路、ニャッタン橋など日本が支援した巨大プロジェクトの完成式典に出席。5日からは仕事始め、各団体等の賀詞交換会、地元の新年会などに走っています。
7日は佐賀県に行き、今日8日は国交省の会議や日本鳶工業連合会による木遣り披露、日本電設工業協会、日本ビル協会などの賀詞交換会に出席しました。
いずれの新年会も、出席者が例年になく多く、勢いがあります。景気・経済の再生、防災・減災、危機管理、東北の復興、社会保障制度の安定などに全力で取り組んでいきます。
(写真のニャッタン橋、佐賀県へ行く途中の富士山は私が撮ったものです)
1月3日から4日まで、ベトナムのハノイに行き、ノイバイ国際空港第2ターミナル、ニャッタン橋、空港と市内を結ぶアクセス道路の完成式典に出席しました。また、フン国会議長、ハイ副首相、ズン建設大臣、タン交通運輸大臣との間で、日本とベトナムのインフラ技術協力について会談しました。
4日に相次いで完成式典が行われた3つのプロジェクトは、首都ハノイの表玄関となる国際空港と、都心に至る高速道路を一体的に整備する国家的プロジェクト。式典はベトナムの政府や党、そして工事関係者や住民が多数出席して、国家行事として盛大に開催。ベトナムは新しいステージへ離陸するとの喜びがあふれていました。いずれも日本が資金・技術面で支援し、日本企業が参画して、死亡者ゼロ、工期も前倒しで完成させました。まさに両国の友好・技術協力の象徴で、ベトナムの発展に大きく寄与するとともに、日本の技術を世界に示すものです。
ノイバイ空港のターミナルは、空港の能力を約3倍に拡充し、年間1000万人以上の利用者にも対応。空港から市内へのアクセス道路は、全長21kmの真っすぐ広い高速道路で、所要時間を大幅に短縮。そしてニャッタン橋は、東南アジア最長の全長1500mの連続斜張橋。「日本・ベトナム友好橋」とも呼ばれ、片側3車線で路肩も広く、日本でもあまり例のない壮大なものです。私は一昨年9月にベトナムを訪れた際、建設途中の現場を視察しましたが、今回見事に美しく完成。日本の技術力の高さが示されました。
式典でベトナム側の出席者からは、完成の喜びと、日本の技術力の高さに対する称賛、技術協力に対する感謝と今後への期待の言葉が、繰り返し述べられました。
また、政府要人との会談でも多くの成果がありました。フン国会議長やハイ副首相との会談では、インフラ分野を含むさらなる協力に向けて幅広く意見交換。3日のズン大臣との会談では、北ハノイ地区のエコシティ構想による都市開発や、建設産業の交流による人材育成について、協力を一層進めていくことを協議し、覚書を締結しました。
今回の訪問で、ハイ副首相とズン大臣とは2度目、タン大臣とは5度目の会談となりました。外交は人間関係、信頼関係の積み重ねが力になります。日本とベトナムのさらなる戦略的パートナーシップの推進、協力関係の構築に向けて、新しいステージのスタートとなる意義深い訪問となりました。