日本の難点.jpg日本の直面している論点は、たしかに、じつは根がもっと深い日本の難点だ。
「昨今の日本社会のどこがダメなのか。
家族の包括性、地域の包摂性、宗教の包摂性が低下している。社会的包摂を伴った社会をどうつくるか。新たな相互扶助の関係性を、どう構築し、維持していくのか。

大きな社会の樹立ということになる」――
この本には「勘違い」「日本のどこがダメなのか」「薄っぺらくなった社会」「ポピュリズムの横行」そしてそれらを「現代とは社会の底が抜けた時代である」というキーワードでくくっている。それは当然「人間関係」「若者論・教育論」「幸福論」となる。

私もそうした問題意識が常によぎりながら、難題と格闘している。
論点は本当に難点だ。


おれは、中小企業のおやじ.jpgエネルギッシュで、走り回り、智慧を出す、文字どおり経営者の行動と頭脳だ。3つある。

1つは、売れている時の営業マンのこと。お客の注文の取り次ぎではダメ。拡大へ向けて、ハートをつかんでいく踏み込みが大切との指摘だ。

2つは、とにかくムダをなくす、コストダウンへの執念だ。いったん規則ができると、それに従うのは「大企業病」だというが、役所もそうだ。クルマは1台あたり1万から3万の部品からなる。1円を削れば、1万円から3万円がうく。ムダを削る、民間の苦労だ。いかに「小さく」「少なく」「軽く」「短く」「美しく」するかの工場監査はすごい。

3つめは、小野浩孝専務のことだ。鈴木修さんにとって、大変なショックだったが、私も役人時代からひときわ親しくしていたので、写真を見て涙がこみあげた。


日本人の知らない日本語.jpg「日本語は随分、変化してきたんだ」とか「ルーツはそこにあったんだ」とか、「正しい敬語が使えているかどうか」など、気づかされたことはいっぱいある。

「"シカト"が花札の鹿十から来て、"あきらかによろしい"があかよろしである」「イクラはロシア語、襦袢がポルトガル語」「鳩はクー、鴉はガー、蚊はブンブン、猫はミョウという音が入ったもの」という。

ずいぶん読まれているようだが、正直いって、マンガは私には読みづらく、なかなか入ってこない。


男の死に方.jpg「戦争で生き残ったものの責務」と副題がある。
ほとばしるものがある。兵隊で死ぬ思いをし、戦後の闇市でモノを売って食いつなぎ、米軍の横流し物資で資本金をつくって事業を起こし、ライフコーポレーションを設立。第一線の経営者として大車輪の活躍をされる一方、日韓協力委員会の中心、そして日中にも、日本の流通にも更なる意欲をもつ清水さん。激しく、優しく、そして市場原理主義を叩き、日本の為に働けと呼びかける。

清水さんが先日、「百年に一回の危機などと言っているが、あの戦後の闇市の時からみれば楽なものだ」と私に語っていたが、"底の抜けた"ごとき日本、もっと日本人はしっかりしなければという思いをより深くしている。


アイルランドを知れば日本がわかる.jpg大変面白いし、勉強になった。
面積も人口も北海道とほぼ同じ、貧困国から一気に世界有数の豊かな国へ。
生活の質の高さ、教育、資源小国としての生き抜き方を知ることもさることながら、「カトリック 対 プロテスタント」「小国アイルランド 対 大国イギリス」の激しい闘争が、米国の歴史をも含めて浮き彫りにされているところに真の意味での面白さ(目の前がパッと明るく見え始める)がある。

「風と共に去りぬ」から「名犬リンチンチン」「タイタニック」まで、「清教徒革命クロムウェル」から英愛和解まで、軽いタッチで描くが、内容は重い。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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