世界が水を奪い合う日・日本が水を奪われる日.jpg世界の水紛争、国際河川の上流と下流国、水質汚濁、日本に流れ込む国際河川、食糧危機と水、ウォーター・バロン、汚れた水をきれいに、水道破綻と民営化、食料を大量輸入する残飯大国・日本・・・・・・。
「私たちは、過度に贅沢な暮らしに別れを告げ、ほどほどの生活に切り替える時期にきている」「これが食べたい(牛肉は飼料、そこには水)、これが着たい、これが欲しいと言っていたらこの世界は行き詰まる」と橋本さんはいう。
身近な水道料金や東京のおいしい水や各自治体の取り組みから、世界の水不足の生活実態や水紛争、ウォーター・バロンの戦略まで、水問題の重要性をていねいに語ってくれている。中川昭一さんと私は、このことで話したことがあった。


生命文明の世紀へ.jpg地球環境問題、2050年にCO2半減、そしてCOP15に向けてCO2 25%削減などが大きな議論となっている。
しかし、今のような人間の考えでは、人口100億人の大台に乗る2050年には危機は地球規模で本格化し、現代文明は2070年ごろには崩壊してしまうと安田さんはいう。警世という以上に危機感が伝わってくる。

技術革新によって乗り越えるのではない。1950年代からのこの50年間で一気に悪化した地球環境は、「力と闘争の文明」(西洋の文明)から生命への畏敬の念を基盤に、生命を慈しむ「美と慈悲の文明」(東洋の文明)を復権させない限り、地球と人類は救えないと安田さんはいう。そこまで来ている。


こどもニート、大人ニート .jpgこどもニート(就労経験がなく、ひきこもりと瓜二つになる)に、先祖がえり型、直行型、未成熟型の3つがあり、大人ニート(就労経験があり、多くはひきこもり風にならない)に、若者の一般的ニート、中高年ニートの2つがある。5つのタイプで神山さんは説明する。
数でいうと一般的ニートが約7割、中高年が約2割だという。克服には何が必要か。社会人に求められる協調性や社会性が養われていない。つまり「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」を意識するという基本だという。

「働かなくてもよいこどもの領域→移行期→働かなくてはならない大人の領域」を丁寧にたどらないといけない(就職指導を含む就職活動の準備と実践)と神山さんは言っていると思うが、それを親が決めつけたり、無神経に価値観を押しつけたり、もう1つ「引きこもり支援団体」が負の働きをしているという。
事例をひきながらの説明には説得力がある。


人間の運命.jpg諸法実相、如実知見――仏法哲学はそうした人間の「諦」(明らかにみる)、リキむことなき境地だと思う。過去、現在、未来――自らの選択、意志によってこの世に生を受けたのではなく、悪業を積みつつ生存する人間であることを諦観しながらも、「現在の行為と選択は、未来を変える可能性があるのだ」と述べる。

五木寛之さんはこの本の最後で、「意識と無意識の深いところになにか不安なものをかかえこんで、心のバランスが崩れ、いつも自分が安定していない感じがする」といい、子供の頃の体験を通して「運命は逆らいがたいものなのか。人はみずから運命を変えることができるのか。あの山中の闇のなかで、私を照らしてくれた月光のような光は、どこにあるのか。その未知の世界を求めつつ、手さぐりでいま私は生きている」と結んでいる。

「毎日を生きていくことのできるエネルギーを求めている」ともいう。


日本の感性 和魂ルネッサンス .jpg和魂漢才(菅原道真の「菅家遺誡」)から和魂洋才、そして和魂世界(人類)才が望まれる。 しかし、無魂の知識人が溢れていることを梶田先生はなげく。しかもなかには嫌和魂まである。和魂とは何か。「脚下照顧」「和の心」「明き心、直き心」「慎み」「冷暖自知」「世間虚仮」「本居宣長の『初山踏』」「貝原益軒の『和俗童子訓』」「山本常朝の『葉隠』と武士道」「熊沢蕃山の『集義和書』」などを引きながら和魂を示す。
我々の世界に生きる。我の世界に生きる。

もう1つ、師弟の世界に生きるということがあると思うが、教育基本法をはじめとして、教育で常に指導をいただいた梶田先生の誠実さが伝わってくる。
教育は心を育み、心を鍛え、心を豊かにすることだが、その再建をしないと日本は危ういところに来ている。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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