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場所は東京北区の王子。その王子稲荷のふもとの商店街に、ホストあがりのイケメン毒舌陰陽師・安倍祥明がよろず相談ごとを受ける占いの店「陰陽屋」を開く。そこに、ひょんなことから妖狐(化けキツネ)で飛鳥高校に通う沢崎瞬太がアルバイトで入ることになる。この妙なとりあわせのコンビが、「いいかげん」というか「おせっかい」というか、「絶妙な人心掌握」というか、結果として悩みを次々と解決に導いていく。ほのぼの感が残るこの人気シリーズは、「陰陽屋へようこそ」で始まり、本書で第5巻目。主人公の沢崎瞬太も中学生から高校生。やっと2年生になる。

私の地元・王子が舞台、しかも10月からは連続ドラマ(錦戸亮主演)が決まっている。不思議なこの物語が、どういう映像になるのか、それも興味深い。


 「東京五輪決定 2020年開催56年ぶり」――歓喜の瞬間とはまさにこのこと。8日早朝(日本時間)、ブエノスアイレスからの朗報は、喜びを日本中に広げました。成功に向けて全方位の取り組みがいよいよ始まります。

この発表の瞬間をはさんだ7、8日の土日。地域では夏から秋へと移る多くの行事が開催されました。「北区秋のフェスティバル 鉄人シェフNO,1決定戦」が飛鳥山で盛大に行われたほか、学校を使っての地域まつり、町会・自治会の納涼大会、保育園などのフェスタ等々、大変な賑わいとなりました。オリンピックのこと、豪雨や竜巻のこと、景気のこと・・・。多くの声を聞き、懇談をしました。

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土木学会.jpg9月6日、千葉県津田沼市の日本大学生産工学部のキャンパスで開催された土木学会全国大会に招かれ、特別講演を行いました。

土木学会は、土木工学に関わる学者、行政官、産業界の専門家が会員の学術組織。約400名の会場は満員で、別室にもテレビ中継されました。

安倍内閣は「東北の復興」「経済の再生」「防災・減災、危機管理」を三本柱としていますが、土木工学はそのいずれにも重要な役割を担います。特にこれからは、国民の命を守る公共事業として、防災・減災、老朽化対策、メンテナンスに重点を置いて、脆弱な国土を「よくぞここまで」と世界から賞賛されるほど安全で快適なものに作り上げていく必要があります。そのため、学問的にも技術的にも新しいメンテナンス・エンジニアリングというところまで、是非とも確立していきたいと考えています。

また、都市の国際競争力など我が国の成長に寄与する公共事業も重要です。そのためには、土木と建築の技術を融合させて、デザインという視点を新たに取り入れていくことも大事です。

さらに、若い人材を育てることも大事です。財政的に制約がある中で、地域で理解される事業を吟味して行うことも大事です。

私は大学、大学院で土木工学、なかでも耐震工学を専攻しました。「脆弱国土をだれが守るか」――土木工学のこれからの役割に期待を込めて、講演を締めくくりました。

学会で活躍されている学術関係者の皆さんに私の考えを直接伝える貴重な機会を持てました。


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あの昭和の戦争が終わって10年余――。昭和34年に着工した新幹線は、わずか6年で完成、39年の東京オリンピック直前の10月1日に開通した。きわめて鮮明に、高揚感があったことを覚えている。しかもそれが企画された時は"鉄道斜陽化論"の真只中にあった。

「ナショナル・シンボルとしての新幹線」「ナショナリズムがつくりあげた新幹線」だと藤井さんはいう。そこでいうナショナリズムとは、「歴史と伝統、文化を中心とする民族主義(エスニシズム)」と「近代化の過程で生ずる政治的、経済的意志に基づく政府主義(ステイティズム)」の二つを焦点とする楕円的なる性質を帯びたものであり、両者の化学反応で生ずるものと指摘する。つまり新幹線は「敗戦で傷ついたナショナル・プライドを取り戻し、日本国民が一致団結して立ち上がる、そして文字どおり"世界一"の技術でつくり上げた新幹線を、オリンピックという全世界が注目する舞台で世界に見せつける、という"大きな物語"のうねりのなかでつくり上げられた」というわけだ。

新幹線、高速道路、リニア、東北の復興――「つなげよう、ニッポン」を成功させるためには、精神的結びつきが不可欠だとする。


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9月5日、第8回APEC(アジア太平洋経済協力)交通大臣会合が東京で開催されました。当日は、北はロシアから、アジア、北米、そして南は南米チリに至るまで、アジア・太平洋地域の21カ国・地域の交通政策を担当する閣僚等が一堂に会し、活発な議論が行われました。

今回は、日本で開催される初めてのAPEC交通大臣会合。ホスト国の代表として、大臣会合の議長を務めた他、各種セレモニーの開催等に奔走しました。また、会議に先立ち、前日の4日には、インドネシア、ロシア、ニュージーランド、チリ等の各大臣との2国間会談を連続して実施。2国間の交通分野における懸案や協力、交通ネットワークの充実方策等について、意見交換を行いました。

各国の状況も良くわかり合い、高速道路、航空、港湾、鉄道などの交通の「連結性」とともに「心の連結」ができたと、各国とも大変喜んでいただき、実りある会合となりました。

1989年のAPEC発足以来、「自由で開かれた貿易・投資の実現」「域内経済の統合」という目標・理念の下、加盟各国・地域が相互に連携・協力し、域内の発展に取り組んで来ました。その結果、今や、APEC域内は全世界のGDPの約5割、貿易量の約4割を占めるに至ってます。まさに「アジア・太平洋の時代」が到来したと言っても過言ではありません。このような繁栄を支え、更に域内の発展を図っていく上で欠くことができないのが、経済活動の基盤となる交通ネットワークです。そうしたことから、今回の基本テーマは「APEC域内の高質な交通を通じた連結性の強化」でした。

議論の結果、域内の更なる発展のためには、交通ネットワークの充実が不可欠であり、APECが従来より行ってきている取組を推進することで合意しました。また、新たな取り組みとして、2020年の域内の交通ネットワークの絵姿を示す「コネクティビティ・マップ」の策定、PPPなどのインフラの投資・資金調達・運営の成功事例を集めた「ベストプラクティス」の策定、ICTなど利用者にとって便利で、安全で、地球環境にやさしい「質の高い交通」実現のための「ビジョン」の策定等を行うことで合意しました。合意内容については、「大臣共同声明」としてとりまとめ、会議終了後に全代表が出席して記者会見をしました。

今後は、今回の合意を実行に移していくことが何よりも重要になってきます。日本の技術への信頼性も高く、日本がリーダーシップをとって、実現を図っていきたいと思います。

また、会議翌日の6日には、日本のインフラシステムの優秀さや観光地の魅力を理解してもらうため、各国・地域の代表団にインフラシステムや観光施設の視察をしてもらいます。

今後とも、国際社会における日本のプレゼンス向上のため、頑張ります。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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