「パズル」――。「解けない謎があります」と書いておくと、「マッチングアプリでしか出会えない『名探偵』」に会える。「僕(秀麿)」が付き合っている朝田寧々。ところが最近、どうもよそよそしくなり、「彼女は他の男性とも交際してる可能性がある」と謎の女性から忠告されたと言う。そこで何が起きているかの謎解き相談だ。
「完全数(自分以外の約数を足すと自分になるのが完全数。6、28、496。プロ野球初の完全試合は1950年6月28日、4対0で藤本投手の投球数96 球⇒実際は92球)。ぴたっとはまるすごい偶然があるものだ。人間関係でも、他の何でも、「ぴたっとはまる相手の求めるパズルのピース」はなかなかない。「他人のことはパズルだと思うよりも、天気だと思った方がいい。頑張れば、パズルはどうにかなるかもしれないが、天気は努力ではどうにもならない。いかに合わせるか、いかに楽しむかしかない」・・・・・・。秀麿の母、別れた父の所在と相続、その娘が絡む面白い展開が・・・・・・。
「竹やぶバーニング」――。仙台七夕まつり。出荷した竹にかぐや姫が混入、大捜索が始まった。そして火事が・・・・・・。
「透明ポーラーベア」――。動物園で姉の元恋人の富樫さんとその彼女に会う。8年ぶりの偶然だ。姉はシロクマ好きで富樫さんと別れて行方不明になっていた。人の「繋がり」には何かの力、法則が働いているように思うが・・・・・・。「僕」も恋人・千穂と転勤で遠距離恋愛になってしまう不安を抱えていた。「成田山の法則」――なぜ人は元日からの三日間に分散するのだろう。
「イヌゲンソーゴ」――。主人公は犬のポチ、そしてムサシ。「その男を見た瞬間、全部の記憶が蘇ったんだ。俺はあの男に殺された。生まれ変わる前に、だ。」「そいつが、あの時の、あの隣人、あの男だ」・・・・・・。花咲か爺さん、ブレーメンの音楽隊、渋谷の忠犬ハチ公・・・・・・。まさに自由自在の展開。
「Weather」----。友人・清水の結婚式に参加した大友は新婦からある相談を持ちかけられており、「清水の言動を結婚式当日まで観察する(特に女性関係)」ことになる。話がやばい方向になる時、役立つのは、「世界で最も無難な話題、天気の話」。やたら天気に詳しい大友。レストランで行われた結婚披露宴で清水の仕掛けたサプライズに、皆泣く。「俺は泣いていない。みたいなものだ。激しい雨とは1時間に30ミリ以上50ミリ未満だ」・・・・・・。
