ええもんひとつ とびきり屋見立て帖.jpg時は幕末の京都。攘夷だの勤王だの倒幕だのと騒がしい。

龍馬が出てくるし、芹沢鴨が出てくるし、桂小五郎が出てくる。

真之介とゆずの若夫婦が三条木屋町に開いた道具屋の「とびきり屋」を舞台にして、「見立て」「目利き」と「度胸」のあたたかい世界を描く。心やさしくなる作品。


二酸化炭素温暖化説の崩壊.jpg広瀬さんは相当怒っている。「地球は温暖化しており、犯人はCO2だ」ということに、真正面から異を唱えている。目をさませ、といっている。

もう20数年前になる。広瀬さんの衝撃的な本を何冊も読み、誌上対談もしたことがある。広瀬さんはエネルギーの問題をずっと、研究し続け、今日に至っている。

前半は、科学的データを駆使して、二酸化炭素温暖化論を批判する。都合のよいようにするデータの取り方、短兵急な時間軸で気温というものの上下をうんぬんすべきでないこと。

偏西風やエルニーニョとラニーニャの影響、現われている寒冷化と温暖化の分析、氷河・山火事・ハリケーン・台風の分析、ヒートアイランド問題、原発の温排水問題、太陽活動と黒点の増減、水蒸気などの多要因を冷静に分析せよ、といっている。


逆境は飛躍のチャンス.jpg最愛の妻を亡くして家族のために48歳で起業、活躍しているリッキービジネスソリューションの渋谷さん。

前向き、決断、人を大切に、行動力、信念、志、一人でも多くの人に喜んでもらう意欲、感謝、人脈、誠実、信用、人のご縁のありがたさ・・・・・・。とにかく素晴らしい。

アフラックの大竹最高顧問に紹介していただいた。


終わらざる夏.jpg昭和20年の夏。場所は、千島列島最北端の占守島(シュムシュ島)、そして東京、岩手、長野。

「百人の戦死者には百人の人生があり、千人の戦死者には千人の異なった勇気があった」――。

しかし、浅田さんは、戦争を軍人の側から書いていない。当然、軍人が出てくるが、それも夫婦、親子、友の心の通い合いのなかで描いている。

読めば読むほど「生きてくれ、生きてくれ、生きて家族のもとに早く帰ってくれ」と加速度がついてしまった。


40歳の教科書.jpg「小学校からの英語教育は本当に役立つのか」
「中高一貫校は幸せへのプラチナチケットか」
「お金と仕事をどう教えるのか」
「挫折や失敗をした子どもにどう接するか」
の4テーマについて、14人の日本のトップが語っている。主張は率直、きわめて明快だ。

「エリート大学生は挫折も失敗も知らず、正解主義の王道を歩んできたぶん、失敗に弱い」
「失敗を身体で知り、どんな場面でも柔軟に対応できる本物の力が身につく」
「うつ病には正解主義の負荷を外してやること」
「ほめるより有難う」
「正解主義の基礎学力では対応できない時代(情報処理力)。これからは情報編集力、頭の回転の速さ」
など現場から語られる言葉は重い。この本は大変面白い。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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