東
野圭吾の加賀恭一郎シリーズ。なじみの地域なので想像力がかきたてられる。日本橋の欄干にもたれかかった男に突き刺さったナイフ。ていねいに、ささいなこ
とから感情をもたどって事件の真相に迫る加賀。東野さんの小説はだんだんシンプルに人がやさしくなっていくように思う。「麒麟の翼」は親父のかなしさか。
「日
本経済と世界経済がいかに危機的状況か」「金融市場で高速取引をするコンピューターがいかに資本市場を支配しているか」「上昇を続ける商品価格とインフ
レ」「リーマン・ショック後の世界中でバラ撒かれたマネーは、各国の国債市場の大暴落をもたらす」「米国・EU・中国の思惑と弱点」などを示しつつ、2012年、世界経済の大崩壊の危機を指摘している。
各国の思惑、ヘッジファンド、格付け会社など、市場における裏面にふれつつ、警告する。
ネッ
トに投稿された作者不詳の面白写真集。エッと思うもの、つい吹き出してしまうもの、偶然もあるだろうし、ギャグもある。たしかに「思わず二度見しちゃう面
白画像集」だ。わからない、何だろうと思いつつ、絶妙なキャプションで救われたりもする。動物は面白いし、可愛いし、たしかに癒しだ。よくぞ集めてくれ
た
リッ
キービジネスソリューションを立ち上げて活躍している渋谷さんの近著。ノウハウ本は多いが、経営者の心理、交流・信頼の拡大、関係作りの実践的ポイントを
分析している良書。「自尊心」「自由・独立」「強み」「志」「社会貢献」などの経営者の基本心理を分析しつつ、「感謝」「人脈」「縁」「好かれる人」など
を説く。要は、人間学であり、私流に言えば、自らの人間を創り、「人と人との間」である人間関係を創る。積極的に意欲を持って。挿入されるコラムも面白
い。渋谷さんの意欲と経験が語られ説得力を増している
「少子化と財政難を克服する条件」「成長なくして幸福なし」と副題にある。デフレ不況問題、財政難問題、国の債務残高問題、少子化問題の四重苦。それに今、未曾有の大震災・原発事故が加わった日本――。四重苦はしかも、1つを解決しようとすると他が悪化するという矛盾対立が絡み合う。
「政治主導とムダの削減で成長?」「失われた20年の要因――生産性低迷説・行財政改革不徹底説・消費飽和説・民間の資金需要減退説・バランスシート不況説・不良債権処理の遅れ・日銀真犯人説?」など、あらゆる論点を鋭く分析する。そのなかで、プラザ合意以来の円高の桎梏について強調しているのが目立つ。
「一 時的な国債の増発をともなう財政の拡大と金融の量的緩和で一定の成長軌道を確立する。タイミングをはかり、消費税を引き上げて税収基盤を整え、国債依存を 減らしていく。その間、拡大した財政基盤のなかから積極的な未来への投資を展開していく。そうすることで、債務残高問題を本質的に悪化させることなくデフ レ不況と財政難を克服し、少子化を緩和して、将来への希望を確かなものにしていく」ことを例証をあげつつ提示する。
