20101208-book.JPG  副題に「創業への極意を探る」とあり、創業者が語る成功の5つの条件が述べられている。これほどの経済の激震のなかで倒産も吸収合併もされないで、逆に大 きく伸びている7社(AOKIホールディングス、ニトリ、ファンケル、カプコン、スターツコーポレーション、ドトールコーヒー、富士ソフト)が紹介されて いる。

  堺屋さんは、(1)気質―好奇心旺盛と正義感とお金儲け(2)アイデア―ビジネスモデルにいたる構想(3)見通し―嗅覚と先見(4)勇気―覚悟と見切り(5)少しばかりの好運――の5つをあげる。
  いずれの会社もしっかりした理念、コンセプトがあり、常に勇気をもって前に進めている。似鳥さん、鳥羽さんなど7人はいずれもそれぞれすごい。

 


20101203-book.JPG  グローバリゼーションのなかで、21世紀の世界の安全保障をどう考えるか。ブレア政権の外交戦略、EUの安全保障戦略の基盤となる「新リベラル帝国主義」 を提唱したロバート・クーパーは、3つのカテゴリーに分類して考える。国家としての発展度・成熟度からいって「プレ近代(国家以前のカオス)」「近代(国 民国家)」そして「ポスト近代」だ。そしてEUが常に念頭にあると思うが、「近代」に属する国民国家群が、国境線を絶対視して内政と外交を峻別する「近 代」を脱却してポスト近代的関係を構築することだという。

  外交に関して5つの提言をしている。「外国の人間はわれわれとは違う(マスメディアが大衆文化を地球規模に広げても、その国の人々と生活を同じくし、同じ 空気を吸ってはじめてわかる)」「結局のところ、大事なのは内政である(外交政策は国内事項を外部へ投影、グローバル化は国内外の出来事の区別を溶解させ る)」「外国の人間に影響を与えるのは難しい」「外交政策は利益だけのために行うものではない(アイデンティティーが利益よりも優先される)」「解決でき ない問題が生じたら、状況を拡大せよ」――世界の歴史的事実にふれつつ、巨視的に外交の原理を示している。


20101131-book.JPG最近読まれているという。昨年までの数年間、こういう題名の本は「公共事業悪玉論」の大合唱にかき消され、全く見向きもされなかった。「ムダな公共事業は 削る。必要な公共事業はやる」「不況期であれば必要な公共事業を前倒ししてでもやる」「国土のグランドデザインを21世紀型に描き、空港・港湾・道路の ネットワーク、更に新しい時代の街づくりに努める」――そうしたことは当たり前の責務でもある。治山・治水・利水・耐震もだ。藤井さんは、公共事業に関わ る誤った風潮を論破している。

 景気経済の低迷、デフレ、財政の厳しさのなかで、冷静な論議がされないと、もうこの国はもたない。
 藤井さんは京大土木の教授だが、技術屋にとどまらず意欲的だ。


20101126-book.JPG  平和、外交、安全保障、地球環境問題等を包括的にとらえる良書。国際社会の複雑な情勢を考える場合、それぞれの問題にはそれぞれの長きにわたる歴史的経緯 がある。今の瞬間のみの判断では過ちをおかす。東大駒場のキャンパスの「国際関係論」の講義に基づいて執筆されているが、教科書以上の外交の現場を踏まえ たバランスの良い整理された深さが醸し出されている。

 


20101124-book.JPGこの社会の礎となる人間が崩れ、社会の底が抜けている。生活が崩れている。

経済に目が奪われがちだが、その礎となる家庭の崩壊、医療崩壊、介護崩壊、雇用崩壊、教育崩壊――だから力が出ない。日本の空気がよどんでいる。KYという言葉がはやっているが、規制の枠の内で適応しようとするのではだめだ。  
  空気は読まない。そう鎌田さんはいう。空気に流されない、空気に負けない、空気をかきまわせ、空気をつくり出せ、そして空気に染まってみることも。空気を変え、あったか空気で巻き込み、押し込め。
  人のやさしさ――せっぱつまって困っている人を手助けする人へのやさしさが繰り返し、繰り返し述べられている。心を育て、心を鍛え、心を豊かにする心あたたかい人間が紹介され描き出されている。素晴らしい。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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