外濠、日本橋川を浄化、玉川上水の清流を復活させ、「水の都」東京を蘇らせる――。28日、公明党東京都本部の「水と緑の回廊PT」(顧問=太田昭宏、座長=竹谷とし子参院議員)が東京都庁で行われ、出席しました。
これには、「玉川上水・分水網を生かした水循環都市東京連絡会」(代表=山田正・中央大教授)の有識者、国交省、東京都の三者が集合。公明党から竹谷としこ座長をはじめ、国会・都議会・関係する区市議会議員らが参加し、意見交換をしました。
「外濠浄化を具体的に始め、人々が憩う外濠の水辺再生をめざす(東京都)」「世界では大都市内の水浄化プロジェクトが話題になっている。現在の外濠のようにアオコが発生している状況を早く打開すべきだ」「玉川上水は大都市江戸の用水供給の重要な施設であり、貴重な土木資産でもある。『史跡及び名勝区間』として誇るべきものであり、再評価すべきだ」「外濠・日本橋川が浄化され、舟運・観光のできるものにしたい」「東京はかつて水の都であった。その歴史を学び、復活・再生させる最後のチャンスだ。公明党のこのPTに大いに期待する」など多くの意見がされました。
私は、このPTの呼び掛け人でもあり、水循環・防災・観光・まちづくりのためにも歴史性をしっかりと踏まえた構想実現を決意しています。先般、成立した東京都の来年度予算においても、外濠浄化の推進を始め、様々な取り組みが決まっており、前進しています。
村上春樹の短編小説6編。いずれも「女のいない男」「いろんな事情で女性に去られてしまった(去られようとしている)男たち」を描く。「ドライブ・マイ・カー」は映画化されて、カンヌ国際映画祭、アカデミー賞など数々の受賞をした原作でもあり、どう映像となるかも興味深い。
「ドライブ・マイ・カー」――。舞台俳優・家福は突然、美しい妻を子宮癌で失い喪失感に苛まれ続ける。愛し合っていた二人だが、妻はなぜか他の男と関係を結んでいた。専属ドライバーになった寡黙な若い女性・渡利みさきと少しずつ内面の話をするようになる。「僕らはみんな同じような盲点を抱えて生きているんです」「家福さん。考えてどうなるものでもありません。私の父が私たちを捨てていったのも、母親が私をとことん痛めつけたのも、みんな病がやったことです。頭で考えても仕方ありません」・・・・・・。
「イエスタデイ」――。田園調布出身なのにコテコテの関西弁をしゃべる浪人中の木樽と、芦屋出身で一切関西弁をしゃべらない大学生の谷村。木樽はなんと自分の彼女の栗谷えりかを「おまえ、こいつと個人的につきおうてくれへんかな?」と驚くべきことを言う。「独立器官」――。52歳になるまで約30年、常に複数の「ガールフレンド」を持っていた独身の医師・渡会。思いもよらず深い恋に落ちてしまった。「逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり」(権中納言敦忠)のような、さよならの後に感ずる喪失感や息苦しさを感じるのだった。そして「私とはいったいなにものだろう」と・・・・・・。食べ物が喉を通らなくなり命を落とすのだが、渡会は「すべての女性には、嘘をつくための特別な独立器官のようなものが生まれつき具わっている」と意味深長なことを言っていたことを想い起こす。
「シェエラザード」――。北関東の地方小都市の「ハウス」に送られた羽原のところに、週2回のペースで「連絡係」の女性が訪れる。交わった後彼女は「千夜一夜物語」の王妃シェエラザードと同じように興味深い話をしてくれる。「シェエラザード」と名付けられた彼女は、17歳の高校2年の時、同じクラスの男の子に恋をして、「私は定期的に彼の家に空き巣に入らないではいられないようになった」ことを打ち明けるのだった。「木野」――。妻に男ができて離婚、小さな喫茶店「木野」を開いた男・木野。そこを訪れるカミタという男、体に火傷を負う女、猫、そして蛇。「彼をほのめかしの深い迷宮に誘い込もうとするかのように、どこまでも規則正しく。こんこん、こんこん、そしてまたこんこん。目を背けず、私をまっすぐ見なさい、誰かが耳元でそう囁いた。これがおまえの心の姿なんだから」・・・・・・。成熟した男女の心のひだと深層、色彩のない景色と長雨、それを絶妙のセンスとメロディーとリズムで描く。
「女のいない男たち」――。夜中の1時過ぎに低い声の男から「妻が先週自殺した」と電話がある。なぜ、長い間彼女に会ってもいない自分に知らせてきたのだろう。結婚したことも、どこに住んでいるかも知らない自分に。「女のいない男たちになるのはとても簡単なことだ。一人の女性を深く愛し、それから彼女がどこかに去ってしまえばいいのだ」「女のいない男たちになるのがどれくらい切ないことなのか、痛むことなのか、それは女のいない男たちにしか理解できない。素敵な西風を失うこと」・・・・・・。一人の女性を失うことは、すべての女性を失うことでもあり、仕切りのない広々とした音楽、色彩や奥行きのある世界を失うことでもある。
25日、北区で「ワクチン接種の移動支援事業者」への感謝状贈呈式が行われました。昨年5月、高齢者・障がい者へのワクチン接種を推進・支援するため、その送迎を地元タクシー業者等に委託する事業を開始しました。東京では初めてで、全国的に「北区方式」として注目・紹介されました。これまで4832件の稼働件数。大変喜ばれ、高齢者等へのワクチン接種の加速に力を発揮しました。
なぜ、こうした事業がスムーズにできたかといえば、北区では、これまでタクシー・バス業者と「災害時の緊急輸送協力に関する協定」が結ばれ、日頃より打ち合わせがされてきた経緯があります。何事も日頃からの「防災・減災」対策が大事です。
この日、尽力していただいているタクシー・バス業者への感謝状を贈呈。互いにこれまでの取り組み、課題、今後の緊急時対策等を話し合いました。
「仏教史上最大の対決」が副題。奈良時代から平安時代に変わったばかりの9世紀初頭、最澄(776〜822)と、東方の陸奥国、現在の会津地方を中心に活動していた徳一(とくいつ、生没年不詳)との間で交わされた大論争。最澄は法華経の一乗説こそが真実であるとする天台宗、徳一は三乗真実説の法相宗に立つ。「最澄・徳一論争は、マイナーな宗派の徳一がメジャー宗派の最澄に挑んだと思われがちだが、実態はむしろ逆。当時、日本の天台宗はできたばかりの新参であった」と言う。日蓮大聖人の「開目抄」には「一念三千の法門は但法華経の本門寿量品の文の底にしずめたり、龍樹・天親・知ってしかも・いまだ・ひろいいださず、但我が天台智者のみこれをいだけり」とある。この論争は、「三一権実諍論」と呼ばれ、「三乗説と一乗説のどちらが真実であるか」などの論争だが、最澄は「一乗が真実であり、三乗は方便だ」と主張した。さらにその背景には龍樹の「空」、天親の「唯識論」があり、あらゆるものは存在せず「空」であることに対し、識の実在性を強調する唯識派が日本の三論宗・法相宗の対立に影響を及ぼしていたという。「空有の論争」である。それはまた「一切衆生悉有仏性」説の是非をめぐる大論争をも惹起し、三乗真実説は五姓各別説の立場をとる。仏性論争は一切皆成仏説と一分不成仏説の対立となる。一乗法、悉有仏性が真実だと思うが、本書は研究者として論争とその背景に迫っている。また異なる宗教、哲学、思想間の対論として「因明」を詳説する。
2014年から毎週、読売新聞夕刊の連載コラム(2014~2021)の傑作を書籍化したもの。流行語大賞候補として、取り上げられたようなキーワード250語について、コメントしている。2021年で言えば、「愛の不時着カップル」「パンダの返還延期」「ガッキーロス」「ゴン攻め」「ピクトグラム」「大江戸温泉物語の閉館」など26語。「レジェンド」は、ソチ五輪の葛西紀明選手で2014年、「ポケモン GO」「ぺンパイナッポーアッポーぺン」は2016年、「うんこ漢字ドリル」は2017年、「大迫半端ないって」は2018年、「令和ビジネス」「ハンディファン」は2019年、「昆虫食ブーム」「レジ袋有料化」「高級マスク」は2020年――。その時の「流行」を思い起こす。幅広い話題を、丁寧に温かく描く。
