百歳人生を生きるヒント  五木寛之著.jpg「人生50年」「60歳還暦」「人生70古来稀なり」――。それらを前提につくられてきた人類の価値観やシステム。それが今、ひっくり返って突然のように「人生100年時代」がやってきた。ここで意識を変えよう、恐れるに足らず、備えを共に考えてみよう。「百歳人生を生きるヒント」を85歳の五木さんが"つぶやき"、提示している。これまでの人生観や死生観の転換。新しい生き方、新しい哲学を打ち立てることだ。

「さあ準備をはじめよう」「"人生50年"から"人生100年"への大変換」「後半の人生は"下山"の思想」として50歳から10歳ごとに人生を見直す。「50代の事はじめ――長い下り坂を歩く覚悟、寄りかからない覚悟」「60代の再起動――群れから離れる覚悟、孤独の中で見えてくるもの、諦める(明らかに究める)」「70代の黄金期――60代にも増して生命の躍動感を覚える、学びの楽しさに目覚める、年代にあわせた食養生、幸せの期待値を下げる」「80代の自分ファースト――嫌われる勇気をもつ、周囲や群れの掟に迎合しないで自分に忠実に生きる、死の影を恐れない覚悟、明日のことを思い煩うな」「90代の妄想のすすめ――回想世界・郷愁世界に遊ぶ、見える世界から見えない世界の住人に」――。そして「この取るに足らない一日が百年つづいて、私たちの命を、次の次元にはこんでくれるかもしれないと思うと、この世もなかなか味わい深いものだと感じることができる」と語る。


IMG_9170-1.jpg DSC_2165.JPG

29日夜、台風が迫るなか第7回北区花火会が荒川河川敷で盛大に行われました。打ち上げが始まると急に雨がほとんど止み、素晴らしい花火会となりました。

拍手と歓声があがる盛り上がりでした。

1.jpg 無題.jpg


運動会.jpg 凧祭り.jpg

29日、地元では台風が近付くなか「小学校や幼稚園の運動会」「自治会の防災訓練」「足立凧まつり」、都内では「第63回全日本養神会合気道総合演武大会」などが盛大に行われ、出席しました。

運動会等では、PTAの方々が国交省が提供しているXバンドレーダーで雨雲の動きを見ながら、懸命に運営されていました。

役員の準備、心遣い、労苦あっての行事運営。大変ありがとうございます。

1538203074057.jpg


すぐ死ぬんだから  内館牧子著.jpg人生100年時代。今、最も取り組むべき大事なテーマ――70代、80代をどう生きるか。とくに夫を失った一人暮らしの70代、80代女性はどう生きるか。内面のつぶやきも含めて実にテンポよく描く。時間を経るごとに左右に揺れ動きながら逡巡し、心がしだいに収斂していく。生々しく、面白い。

78歳の忍ハナ。10年前に実年齢より上に見られた「70ちょっと事件」にショックを受ける。以後、外見こそ大事と「外見磨き」に精を出し、今や若く、美しい。そんなハナは、酒屋を商ってきた夫の岩造にとって自慢の女房だ。ところが、仲の良かったその岩造が突然他界し、心が沈む。それに追い討ちをかけるように、愛人、隠し子まで発覚する。足下が崩れるような衝撃をハナは受け、怒りと喪失感がのしかかる。

「『すぐ死ぬんだから』というセリフは、高齢者によって免罪符である。それを口にすれば、楽な方へ楽な方へと流れても文句は言われない。・・・・・・80代中心の集まりに出たことがある。免罪符のもとで生きる男女と、怠ることなく外見に手をかけている男女に、くっきりと二分されていた。外見を意識している男女ほど、活発に発言し、笑い、周囲に気を配る傾向があった」「重要なのは品格のある衰退。衰え、弱くなることを受けとめる品格を持つこと。"若い者に負けない""何としても老化を止める。アンチエイジングだ"とあがくことは品格のある衰退ではない」――。

70代、80代をどう生きるか。おそらく100人100色、桜梅桃李。家族構成、家族や友人が近くにいるかどうか。住まい住居の有無、年金・預金等の経済状況、健康状態・・・・・・。本書のテンポと明るいタッチのなかで、読者は皆、考えさせられるに違いない。面白い。


あやかし草紙.jpg三島屋変調百物語伍之続。江戸・神田の筋違御門先で袋物を商う三島屋で、風変わりな百物語を続けるおちか、側には従兄の富次郎やお勝。三島屋の変わり百物語は、聞いて聞き捨て、語って語り捨て、心のわだかまり、澱が吐き出される。素朴で人情味ある江戸の町人文化は、生老病死や怪異とも隣り合わせでもある。

「開けずの間」――塩断ちが元凶で「行き違い神」を呼び込んだ悲惨で悲しい物語。「だんまり姫」――亡者を起こす変わった声「もんも声」をもつ女が、女中となって大名家の過去の悲しい事件と向き合う。そこには呪か毒で殺害された"一国様(お次様)"の"怨"が行き場を失っていた。そして加代姫に声が戻るのだ。「あやかし草紙」――100両という破格の値段で写本を請け負った武士の数奇な運命、寿命を縮める冊子と、おちかの決断。それに「面の家」「金目の猫」の5篇。江戸のゆったり流れる時間と人情のなかに生ずる"怪談"だが、むき出しの人間の悲しみ、愚かさ、支えあい、縁と業などが伝わってくる。江戸社会が生み出した"怪談""怪異"は身近な所にあるが、その解決の仕方も江戸社会。

<<前の5件

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

太田あきひろホームページへ

カテゴリ一覧

最新記事一覧

月別アーカイブ

上へ