政治コラム 太田の政界ぶちかましCOLUMN

太田昭宏の政界ぶちかまし☆62

2008年6月25日

先日、東京都足立区の公立小学校を訪れ、子どもたちと給食を楽しんだ。小学校には運動会や入学式などで顔を出す機会は多いが、給食目当てに行ったのは小学校卒業以来、半世紀ぶりのことだった。

給食の献立はパンをくり抜いてエビグラタンを中に詰めた「エビグラパン」やレンコンサラダ。さらに、そしゃくの大切さを学ぶスルメもあり、私が170回のそしゃくの最高記録を打ち出したら、子どもたちに拍手でたたえられた。

実は区内に109あるすべての公立小中学校では06年度、給食用の30万パックの牛乳が廃棄され、なんと約636トンもの残菜も出ていたことが分かった。このため区では「おいしい給食日本一」を目標に掲げ、モデル校を作り「食育」に真剣に取り組んでいる。

区は「なぜ食べ残しが多いのか」「米飯にミルクというのはおかしいのではないか」などの観点から改善に努力しており、私も文部科学省と力を合わせ、そうした試みをバックアップしているところだ。

今回の給食は、とてもおいしかったが、子どもたちに「何が好きかな」と聞くと、「ハンバーグ」や「カレー」という言葉が返ってきた。

こうした子どもたちの好きなものは確かにおいしいが、油が多すぎる面もある。かといって栄養バランスの観点だけの給食は味気ない。大変悩ましいのだ。おいしくて、栄養価のある給食を作ろうと栄養士が、悪戦苦闘していることもよくわかった。

そして、栄養士が「友達と歓談しながら食べることもおいしさを生み出すんです」と付け加えた言葉がとても印象に残った。

私は、児童の「早寝・早起き・朝ご飯運動」を提唱している。文部科学省もこの運動を推奨しているが、こうした習慣が学力に影響することは今や明白になっている。私は家族と朝ご飯を食べ、できれば夕飯も共にすることが大事だと思っている。

ちなみに私の好きな食べ物は「肉じゃが、メロンパン、スイカ」だ。肉じゃがにはよく作ってくれた「母」の、メロンパンにはおやつとして食べた昭和20年代の「幼少期」の、スイカには共に食べた「友達」の楽しい思い出が詰まっている。だから「おいしい」と感じるのだ。子どもたちが、家族や友達と語らいながら「おいしい」食事ができる環境を是非整えていきたい。

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