政治コラム 太田の政界ぶちかましCOLUMN

太田昭宏の政界ぶちかまし☆78

2009年3月10日

先週、永田町では民主党の小沢代表の公設第1秘書逮捕という激震が走ったが、国会では定額給付金などの財源を確保する第2次補正予算関連法が成立した。

景気・経済対策に「トゥーリトル・トゥーレイト(少なすぎ、遅すぎ)」は禁物であるのにもかかわらず、民主党は1月13日に衆院通過した同法案の参院審議を、なんと50日も引き延ばした。「やっと」という思いだが、ただちに全国各地で定額給付金が支給され始めた。定額給付金はマスコミによってクローズアップされたが、第2次補正予算にはそれ以外にも雇用対策、中小企業支援など多種多様な政策が盛り込まれている。

例えば妊婦健診の全14回助成、子育て特別応援手当3.6万円支給、介護報酬アップ、高速道路料金の大幅値下げなども一気に始まる。

さらに自治体による4000億円の雇用創出(最大25万人分)、中小企業に対する保証・貸出枠の30兆円への大幅拡大、中堅企業への融資拡大もスタートする。春とともに景気対策が実行に移されるのだ。

また、解雇しないで一時休業という形で雇用を守る際に必要な休業手当を支援する雇用調整助成金の活用も本格化している。実は公明党がこの助成金について、「もっと使いやすいように」と政府に改善を訴えた結果、助成率の引き上げや要件緩和が昨年12月から段階的に始まった。

こうして11月には8800人余りだった助成対象者が、1月には88万人弱に到達。実に100倍に膨れあがった。2月には100万人と見込まれ、それだけ多くの雇用が守られることになりそうだ。

1月の完全失業率は4.1%だったが、前月に比べ0.2ポイント改善しており、なぜ改善されたのか不思議に思う人が多いと思うが、この雇用調整、助成金拡充の効果がジワジワと出始めているようだ。

昨年のNHKの大河ドラマ「篤姫」では「女の道は一本道」というせりふが心に残ったが、私も景気・経済対策について、「横道にそれる議論はすべきではない。身体を張って景気・経済に全力を尽くす時だ」と繰り返し述べてきた。

未曾有の経済危機の中、生活者を守る公明党として、今後も景気・経済対策の一本道に全力を投入する覚悟だ。
(公明党代表)=隔週火曜掲載

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