政治コラム 太田の政界ぶちかましCOLUMN

NO.62 猛暑、集中豪雨、渇水の夏 / 「中山間地」「災害弱者」への対応急務

2013年8月25日

猛暑、集中豪雨、渇水の気候不順の夏となった。

まず猛暑。高知県四万十市では、4日連続で最高気温が40度を超え、8月12日には41度と、6年振りに国内最高記録を更新。東京都心でも、8月11日には観測史上初めて最低気温が30度を下回らなかった。全国で熱中症患者が続出し、死者まで出ている。

そして集中豪雨。7月28日の山口県と島根県の集中豪雨、8月8日から9日の秋田県と岩手県の集中豪雨では、気象庁が「これまでに経験したことのないような大雨」と発表した豪雨により大きな被害が生じた。8月12日には東京都内でも、ゲリラ豪雨により浸水・落雷の被害が発生。そのほかにも、山形、宮城、福島、静岡、新潟、石川、鳥取など多くの県で被害が生じている。東北地方では、震災復興に加えて豪雨災害からの復旧も進めなければならない事態だ。

その一方で渇水。利根川水系では雨が少ない状態が続いており、7月24日から10%の取水制限に入った。これは、平成8年以来17年振りのことだ。吉野川水系などでも取水制限が行われており、国土交通省では渇水対策本部を設置して対策を進めている。

特徴的なことは、「これまでとは異次元の現象が起きている」ということ――。例えば今回の集中豪雨は極めて局所的だ。山口県萩市では、須佐の観測地点で24時間雨量が351㎜という大雨だったのに対し、約30キロしか離れていない別の地点では12.5㎜。雨の降り方が以前と変わったことを認識して対策を打たなければならない。

国土交通省では災害復旧の陣頭指揮のため、山口・島根両県に赤澤大臣政務官を、秋田・岩手両県に松下大臣政務官を、それぞれ直ちに派遣した。赤澤政務官からは、「これまでにない豪雨に対して、道路や堤防などの強度の基準を見直す必要があると感じた」と報告があった。松下政務官からは、「崩れるとは思いもよらなかったほどの緩やかな斜面が崩壊した。これまでとは違う予防対策を考えなければならない」と報告があった。いずれも有意義な指摘だ。

中山間地特有の課題もある。過疎化・高齢化した中山間地では、災害弱者であるお年寄りの避難の課題が浮き彫りになった。秋田県では、あまりの豪雨のため外に逃げるより家にいる方が安全と考えて土砂崩れに遭われた方もいたと聞く。異次元の災害に対して高齢者を地域の中でどう守るか、日頃からの備えが必要だ。また、大規模に山の斜面が一気に崩れる深層崩壊や、流れ出した木が凶器となって被害を拡大したり川をせき止める事態も生じている。対策を真剣に考えなければならない。

予報・警報も大切だ。今回は新たに導入される特別警報の運用前だったが、「これまで経験のない大雨」という気象庁の記者会見が避難の判断に役立ったと聞いた。また、国土交通省が提供しているXバンドMPレーダーの雨量情報を利用すれば、スマートフォンでも約1分ごとに250mメッシュで詳細な雨量が分かるため、局地的な雨の降り方の把握と今後の予測が高精度で可能となる。私も地元で夏祭りなどの行事を回る際、とても重宝している。このようなリアルタイムでの気象情報の活用を普及させ、個人レベルでの避難行動にも役立てていくことが大事だ。

これから秋の台風シーズンを迎える。これまでとは異次元の気候に対し、一つ一つ検証しながら、ハード・ソフト両面から施策を総動員して万全の備えをしていかなければならない。

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