政治コラム 太田の政界ぶちかましCOLUMN

NO.121 大地震、大水害、高潮など大災害/「ステージが変わった」――腹の決まった防災対策を!

2018年9月 7日

北海道胆振東部地震、台風21号によりお亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、被災されたすべての方々に心よりお見舞いを申し上げます。

北海道①.jpg大災害が起きる大変な夏となった。6月には大阪北部地震、7月初めには西日本豪雨、9月初めに台風21号、そして9月6日には平成30年北海道胆振東部地震。いずれも近年見られなかった巨大災害、しかも様相が全く異なっている。それに加えて、連日35度を超える暑さで、熱中症から死亡する人まで出る厳しい自然の大変化。まさに災害列島日本であることを見せつけられた夏となった。徹底したハード、ソフトの対策と、今までとはステージを一段階アップした対策、予算組み、避難現場で逃げる"行動回路"を築き上げなければならない。

6日未明に発生した北海道胆振東部地震は、震度7を記録した。震度7は北海道では初めてのことで、厚真町では山体が崩れるような大規模な土砂崩れが発生、北海道全体が停電するという"ブラックアウト"が起き、札幌市内では液状化現象による被害が発生した。まずは人命救助、そして生活インフラの復旧、新千歳空港をはじめとしての交通網復旧に全力をあげる。大阪北部地震の様相とは違い、広大な地方における直下地震の恐ろしさ、地盤が、押されて上下にずれる「逆断層型」の直下地震の恐ろしさだ。

9月初頭の台風21号は、「強風」「高潮」。ルートは昭和36年の第2室戸台風と全くといっていいほど酷似し、強い勢力を維持したまま四国、関西を直撃した。強風は車も看板、トタン等をなぎ倒し、大阪府の民家・マンションの窓ガラスを軒並み破り、ビル風等の地形もあって、なんと瞬間風速は80m/sを記録した所もあったという。いよいよ"スーパータイフーン"も想定しなければならなくなった。高潮は通常より3mも上昇し、関西空港を水浸しとし、連絡橋にタンカーが激突、復旧は簡単ではない。東京湾でも、羽田空港や荒川・江戸川等の高潮被害は深刻に想定しなければならない。通常より3mも海面が上昇するというのはゼロメートル地帯が広がる東京下町では大変なことだ。

西日本豪雨については、気象の大変化の恒常化だ。集中化・激甚化・局地化と言ってきたが、広範囲に及ぶという異常事態となった。岡山県の大水害、広島県の土砂崩れ、愛媛県の水害と土砂崩れ――。いずれもわかっていてもインフラ整備が追いつかない。集中的な対策を急がなければならない。土砂崩れには堰堤の整備、水害には堤防・ダム・遊水池等の整備。それに加えてソフトの面での、タイムライン、マイタイムライン、ハザードマップの整備が緊要だ。それとともに「知識はあっても動かない」という大問題、「知識を行動回路につなぐ」ということが避難においては最重要だ。私はマイタイムラインの策定を強く訴えている。

6月の大阪北部地震は大都市における巨大地震の恐ろしさだ。ブロック塀等が危険であることは露わとなったが、全体的に言えば建物の倒壊と火災への備えだ。家の中での地震対策のキメ細かな手を打つこと、そして密集市街地対策だ。このように、今夏の大災害は、いずれも数十年に1回あるかないかといわれた各種災害が、日本全国で次々に襲いかかったのだ。対応に追われるのではなく、「ステージが変わった」とはっきり認識し、対策を集中させることが今やるべき最大事だ。

そして全体を通じて「日本は本当に災害列島だ」「従来とは気象状況が大変化し、地震も活動期に入っている」「これまでとは一段とステージアップしての防災・減災対策を今、しなければならない」「命を守るとともに、経済被害がとてつもない規模になっている」などを、本当に思い知ったと思う。そして「避難において水平避難、垂直避難を常に考える。弱者を先に移動させるというタイムライン、マイタイムラインの必要性」を感じていると思う。

北海道地震①.jpg私はこの一週間も、安倍総理に大災害の深刻さと防災対策の緊要性を訴えたり、国交省や内閣防災、財務省や気象庁や海上保安庁とも何度も協議し、報告も受けてきた。関西や北海道の状況も現地から直接報告を受け、動いてきた。気象の変化は激しく、それが恒常化すると考え、「ステージは変わった」と、腹の決まった防災・減災、「命を守るインフラ整備」に踏み出さないと、日本の未来が拓けない。

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