政治コラム 太田の政界ぶちかましCOLUMN

NO.138 何としても新型コロナの「収束」/事業継続、雇用・生活支援に全力!

2020年4月 3日

21世紀で人類が経験したことのないパンデミック――。新型コロナ感染症が世界で拡散・拡大している。毎週のように様相が激変している。中国で始まり、韓国、イタリア、イラン等に拡散していたが、いまや全欧州、そして米国、南半球にまで急速に拡大し、国や都市を封鎖するロックダウンが相次いでいる。株価も急落、世界経済は、リーマン・ショックを上回るマグニチュードの新型コロナに覆われている。日本は国をあげて「できることは何でもやる」というスピードと規模をもつ対策に全力をあげなくてはならない。

DSC_0148 (3) (1).JPG今、最も大事なことはこの新型コロナの感染拡大を阻止することだ。緊急経済対策が今、急ピッチで検討されているが、「新型コロナの収束こそ最大の経済対策」であることが本質であり、前提である。ノーベル賞の山中伸弥教授は、この新型コロナについて「敵を知る」「現状を知る」「ゴールを知る」――の3点で整理し、政府の専門家会議の尾身茂副座長と対談をしている。この新型コロナという"敵"には特徴がある。まず、これに罹患しても「約80%の人が軽症ですみ、5%ほどの人が重篤化して亡くなる人もいること」「若い人は軽症ですむが、高齢者や基礎疾患を持つ人は重症化しやすいこと」、そして「感染は5人いれば1人しか感染させない(インフルエンザは5人全部に感染)」「インフルエンザは徐々に合併症の肺炎となるが、新型コロナは重症化するまで時間がかかるが、重症化すると一気にウイルス性肺炎に進む」ということだ。だからこそ、「クラスターの連鎖による感染」を阻止するという戦略を日本は立てたのだ。その「クラスター感染」を抑えるために、「密集、密閉、密接の3条件」を避けるという戦略だ。欧米の急ブレーキ(ロックダウン)のやり方とは違って、日本は経済とのバランスをとって抑えようとする"日本方式"をとった。

しかし、現状は東京、大阪など大都市圏を中心にして感染者が急増。不要不急の外出をやめることは勿論、重大局面に至っている。クラスターを早く見つけることができないと、オーバーシュート(爆発的患者急増)になりかねない。被害を少しでも減らすための政策と行動の一層の国民の協力が不可欠だ。また医療体制を今、急いで整えることだ。重症者が死に至らないよう、また病院自体がクラスターにならないようにすることだ。病院の役割はきわめて大きく、支援が重要だ。

ゴールはどうなるのか。3月19日の専門家会議で指摘しているように、実効再生産数(1人の感染者が生み出した二次感染者数の平均値)が1以下を続けることが不可欠になる。1以下ということは累乗になるから時間を追うことに縮小していくことになる。ゴールは終息ではなく収束、何よりも死亡率を下げることだ。全国民の行動変容、3条件を守る自粛、クラスター感染を抑える、そして医療体制を堅固に築き、守り抜くことが大切であり、全国民をあげての戦いとなる。

経済対策で重要なのは、「人・モノ」を動かさないとしたブレーキの期間の経済等の対策と、イベントもできるようになってアクセルが踏めるようになった時の経済対策を分けることだ。「新型コロナの収束が最大の経済対策」であることを常に念頭におくことが重要だ。

ブレーキの期間では、事業の継続支援、雇用の支援、学校の休校などによって生活が痛んだ人への生活支援が急務だ。3月10日の政府の新型コロナ緊急対応策第2弾は、まさにそうした「止血」対策だ。また緊急経済対策にもそうした痛んだ人と企業への緊急対応策を加えていくことが不可欠だ。観光、ホテル、輸送、サービス業等への支援、子育て支援は急がないと間に合わない。

3月10日、政府が打ち出した緊急対応策第2弾はきわめて明確だ。4項目あり、第1は「感染拡大防止策と医療提供体制の整備」、第2は「学校の臨時休業に伴って生じる課題への対応」だ。これには保護者の休暇取得支援として新たな助成金(日額上限8330円)や放課後児童クラブ等の体制強化等がある。そして第3は「事業継続、雇用継続への対応」だ。強力な資金繰り対策、雇用調整助成金を全事業主に拡大し1月遡及適用、助成率の上乗せ等を行なう。第4は「事業の変化に即応した緊急措置」だ。行政手続、公共調達等に係る臨時措置として、確定申告の延長や運転免許更新の延期手続措置、公共工事等の工期延長措置などを行った。今、これらをさらに拡大し、緊急の対策を行うようにしている。現場では、これら対応策を知らない人があまりにも多く、公明党は全議員3000名がこれら相談の窓口役となって走っている。今、検討している緊急経済対策では、観光、ホテル、輸送、サービス業をはじめとする各業界の深刻な要望を聞き、現場に出向いて状況を把握している。本当に厳しい現状が眼前にある。スピードとの勝負である。倒産・失業を招かないよう資金繰り融資、保険料やリース代等、毎月の支払いで免除できるものへの特例など、大胆な対策を盛り込んでいる。

もう一つ。何といってもワクチン、治療薬の開発だ。政府あげて、一刻でも速くと力を集中、アビガン等が医療現場で使えるように今、全力をあげている。薬の開発は世界各国との協力が不可欠であり、人類の"敵"と戦うのは今だと結束して進めなければならない。新型コロナについて、世界を覆っているのは「不安」だ。薬の開発、医療体制の確立、経済への大胆な支援策、生活へのキメ細かなバックアップ。不安を除去するためにはスピードと、明確なメッセージが不可欠だ。何としても、この危機を乗り越えなければならない。

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