連日、多くの新年賀詞交歓会に出席しています。16日は地元北区の浴場組合の新年会、千葉市で行われた公明党千葉県本部の新年の集い、都内で開かれた全国宅地建物取引業協会連合会の新年賀詞交歓会等に出席しました。
千葉県本部の新春の集いには、森田健作県知事、石井俊昭商工会議所連合会会長、自民党の多くの国会・県会議員や市町村長等が出席、勢いのある会合となりました。
私は「世界政治の激震のなか、日本は振り回されないこと。自らの成長と分配の好循環を成し遂げることが大事だ」「2月26日には圏央道が埼玉、神奈川へと開通する。外環道も来年3月までに三郷、松戸、市川へと開通する。訪日外国人客が2400万人を越え、さらに増加する。成田空港はますます重要となるし、千葉への誘客のチャンス到来。活性化につなげよう」「公明党は太陽の党で、旭日千葉もそうだ。庶民の心に太陽を昇らせるよう、弱い立場にある人の力になる庶民の党だ」などと挨拶をしました。
副題は「全国『官能都市』ランキング」だ。「住みたい街」とか「住みやすい街」というランキングはあるが、本当に豊かに楽しく生きられる魅力的な街というのには新しい物差しがいるのではないか。それは「感覚を楽しませる」「五感に訴えかける」という官能都市(センシュアス・シティ)だという。
広い真っすぐな道路に沿って公園や超高層ビルを建てる「輝く未来都市」は、ル・コルビュジエの発想だが、アメリカの女性ノンフィクション作家、ジェイン・ジェイコブスは「アメリカ大都市の死と生」(1961)で、コルビュジエにルーツをもつ自動車中心の近代都市計画を痛烈に批判した。センシュアス・シティは「ジェイコブスの4原則」と共通項をもつ。即ち「住宅、オフィス、商店、飲食店が狭いエリアに混在している」「入り組んだ小さな路地が多い」「古い建物と新しい建物が混在している」「いつも人通りが絶えることがない」の4原則だ。そして、「共同体がありつつ、匿名性もあり、ロマンチックで、刺激的な出来事に出会うチャンスもある。食文化が豊かで、歩いて楽しくまちも自然も身近に感じられる。その都市に住めばなんだか毎日が楽しそうだ。私たちは、そんな人間らしい動機をまず構想すべきではないでしょうか」といい、日本の各都市・区のセンシュアス・シティ・レーダーチャートを示す。
「戦争ほど、残酷なものはない。戦争ほど、悲惨なものはない」――。歴史上、何度も国を奪われ、そのつどさらに深い絶望に叩き落されてきたポーランド。1939年秋以来、激しい爆撃に見舞われ、ワルシャワはナチス・ドイツに蹂躙され、悲惨と残酷と悲劇の都市となった。そして43年のスターリングラードのドイツの大敗、猛反撃するソ連軍、敗走するドイツ軍。徹底したワルシャワの破壊、ユダヤ人の収容所送り、死の街と化していたワルシャワを自らの手で取り戻そうとした44年8月のワルシャワ蜂起。絶望のなか死によっても最後の誇りをかけた戦いに、命をかけて行動を共にした一人の日本人外交官・棚倉慎がいた。慎、レイ、ヤンの三人は最後の最後、「いつか必ず、三人で日本の桜を見よう」と約束する。
ショパンの叩きつけるような激しい旋律「革命のエチュード」が心に響く。戦争の悲惨、残酷さに言葉を失う。周囲の強国に食い荒らされ、地図から何度も消えた国の悲劇とは。祖国を失う、自分の居場所を失うとは。「死」しか選択のないなかで人間は何をもって戦おうとするのか。他国や他の民族への憎悪からではなく立ち上がる愛国心とは。戦争の狂気、この世の地獄の惨状とは。ゲットー、トレブリンカ、アウシュヴィッツとは。陸続きの国の戦争実態とは・・・・・・。
よくぞ書き上げたすさまじい力作。
昨年2016年の訪日外国人数が2403.9万人――。ついに2000万人を突破し、2400万人台まで来ました。感無量です。私が国交大臣となり、観光庁を管轄するようになった2013年に、前年まで800万人台であった訪日外国人が1000万人の大台に乗り、12月末、成田で記念イベントをしたことを思い出します。以来、1341万人(2014年)、1974万人(2015年)と急増、ついに2403.9万人と飛躍的な増となりました。
ビザの発給緩和、免税制度の拡充、wifi環境の整備、空港やクルーズ船用の港湾等の整備、多言語対応、外国への積極的アプローチ、そして円安、日本に勢いが戻ってきたこと・・・・・・。数々が実りました。各国の観光大臣との会談も積極的に行いました。
ホテル不足、駐車場不足、文化財の入場制限、交通環境、バリアフリー、多言語案内、ランドオペレーターの監視など出てきた課題も多く、来年度予算や法案でも対応を急いでいます。日本の成長や地方創生にも不可欠、柱ともなってきた観光。2020年の目標を4000万人に引き上げていますが、いよいよ正念場だと思います。
政府、各省庁、関係業界とよく協力して頑張ります。