日米同盟のリアリズム   小川和久著.jpg現時点の日米同盟、北朝鮮、中国の戦略・軍事力をきわめてリアルに分析し、「日米同盟の徹底した活用を抜きに、自分の国を自分で守れない」「米国にとって日米同盟の戦略的価値は"死活的に重要"」「"自立"できない構造の自衛隊」であることを論証する。

論旨はきわめて明確。日米同盟の米国側からの戦略的位置は「世界最強の日米同盟」「日本を失った米国は世界のリーダーの座から転落」「日本は駐留経費負担のお手本」であり、日本の「自主防衛は幻想」「核武装論の虚妄」を解き明かす。ミサイル発射を繰り返す対北朝鮮では、「94年北朝鮮危機の真相」「北朝鮮の軍事力と日・米・韓の"戦争力"と米朝チキンゲーム」「金正恩の"狙い" "メッセージ"と"怯え"」「北朝鮮はインド、中国型経済成長を目指す」「核の配備は通常戦力・兵力を削減し、国家建設志向の意図」を最近の各事案を分析しつつ語る。また中国では「東シナ海で中国を抑え込む日米同盟」「中国の戦略は『三戦(輿論戦、心理戦、法律戦)』と『A2・AD(接近阻止・領域拒否)』」等々について述べる。


夏季議員研修会0722.jpg

暑い日が続いていますが、夏の公明党議員研修会が始まりました。22日(土)、横浜で開催された神奈川県本部の夏季議員研修会に出席しました。

議員の発言をめぐる問題、政治とカネの問題、日常の議員活動の甘さの問題等々、見識等とは程遠い議員の姿が問題となっている最近です。公明党の「大衆とともに語り 大衆とともに戦い 大衆のなかに死んでいく」との立党精神は、「庶民・大衆の心を代弁する議員はいないのか」との噴き上がる声のなかで生まれたものです。

「バッチをつけているだけでは政治家ではない。政治は仕事ができるかどうかだ」「地域を守る灯台たれ」「行動第一の生活現場主義で戦い抜け」「信頼され、愛される議員たれ」「公明党は公平に平等に庶民を照らす『太陽の党』だ」「身近なことから大きなことまですぐやる男」「政治は結果」――。立党精神を胸に、現場を一生懸命走る議員の姿を、私は自分の今の行動を通じて話をしました。


巣鴨①.jpg  上池袋①.jpg

多くの公立小・中学校が夏休みに入った21日、地元では豊島区巣鴨駅南口で「巣鴨盆踊り大会2017」や「上池袋さくら公園納涼盆踊り」、「十条自衛隊盆踊り」、「足立入谷自治会盆踊り」等が盛大に開催され、参加しました。

豊島区巣鴨や上池袋は、7月16日に衆議院小選挙区の区割り改正公職選挙法が施行され、私の東京12区となった地域です

この日も、巣鴨では長橋桂一都議、島村高彦区議とともに主催の巣一商店会の方々と懇談。また、上池袋でも町会・商店街の方々と挨拶・懇談をしました。

梅雨も明け、本格的な夏が始まりました。熱中症や夏風邪に十分気をつけ、いい夏をお過ごしください。

十条自衛隊①.jpg※私の東京12区は、これまでの北区・足立区のほか、豊島区の東部地域の一部と板橋区の北部地域の一部が加わりました。詳細は下記URLをご確認ください。

https://www.akihiro-ohta.com/profile/map.html


敵の名は、宮本武蔵  木村昌輝著.jpg宮本武蔵と戦い敗者となった側から武蔵を描く。鹿島新当流の"童殺し"と汚名を浴びせられた有馬喜兵衛、クサリ鎌の達人・シシド、京都の吉岡憲法(源左衛門)、柳生新陰流の大瀬戸と辻風、弟子の幸坂甚太郎、宿命的な敵となる巌流・津田小次郎、そして武蔵の父・宮本無二。武蔵は、本位田外記と於青の子であり、無二は己を殺す刺客として無双の勇者に武蔵(弁助)を育てたという設定だ。

「生死無用」の果たし合いの裏に、愛別離苦、五陰盛苦、怨憎会苦、求不得苦の四苦八苦があり、宿命的な業の世界がある。その生老病死の極まった世界で、剣豪たちの心の葛藤と、涙を遮断して死に向かう姿が描かれる。

今までの宮本武蔵像が砕け、敵・味方の一体化した世界にふれる。


シンポジウム.jpg九州北部や新潟などで大規模な水災害が起きています。また、昨日は東京で、暴風雨とともに大きな雹が降り、豊島区など所々で冠水しました。

18日、東京北区赤羽で国土交通省荒川下流河川事務所主催の「水防災シンポジウム」が開催されました。シンポジウムでは、私が冒頭に挨拶。気象予報士の井田寛子キャスターの講演の後、環境防災総合政策研究機構副所長の松尾一郎東大客員教授がコーディネーターでのパネルデスカッションが行われました。井田さんの講演は大変わかりやすく好評。水災害防止の充実したシンポジウムとなりました。

水災害に関する防災・減災会議.jpgこのシンポジウムでは「タイムライン」が焦点――。「タイムライン」は、私が国土交通大臣時代の2015年の6月に「全国初の本格的な荒川下流タイムライン」として策定。台風上陸の3日前、1日前、12時間前といった時系列で、地方自治体や交通機関などがとるべき防災行動をまとめておくもの。アメリカでは、2012年10月にハリケーン・サンディがニューヨークを襲った際に事前に地下鉄を止めるなど、被害軽減に大きな効果を発揮しました。

荒川下流の「タイムライン」では地元自治体のほか、鉄道、電力、通信、福祉施設など20機関、37部局もの多数の関係者が参加し、250項目以上にも及ぶ対策が練り上げられ、この3年で何度も打ち合わせがされています。

今回、水害時の気象情報・河川防災情報の活用方法や水害時から命を守る取り組みについて学べ、大変意義のあるシンポジウムとなりました。

冠水現場.JPG「タイムライン」を全国に広めること、住民・行政・各団体等が危機感を持って取り組むこと――。全国展開がさらに必要です。頑張ります。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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