未来へつなごう!道・人・地域――28日、都内で「全国みちづくり女性団体交流会」が盛大に開催されました。これには、全国各地から20団体100名を超える女性が出席。いずれも各地で道づくりを推進している方々です。学者や有識者、国土交通省も出席、シンポジウムも行われました。
今大会のテーマは「未来につなごう!道・ひと・地域」「女性が道を支える、地域を支える」です。とくに「命の道」「食の道」「癒しの道」「交流の道」「活力の道」をつなげて欲しいと強い主張がなされました。私は約3年間の国土交通大臣時代、全国各地でハッピを身にまとった女性の会の方々から、道路をつなげてほしいとの強い要望を受け、一歩ずつ実現してきました。
会場では写真撮影会なども行われ、各地でお会いしている方々の集いだけに有意義な交流会となりました。大変な熱気でした。
我々は今、大きな変化の渦中にある。どのような社会に推移していくかを見通せない。インターネットが我々の情報環境を大きく変えたが、いま人工知能の進歩は著しく、ビッグデータを駆使し人間の知的作業の多くを代替することになる。「ロボットの脅威――人の仕事がなくなる日」(マーティン・フォード)もあれば、「シンギュラリティ――人工知能から超知能へ」(マレー・シャナハン)のように、多くの人は仕事を失うかもしれないが、豊かに暮らすという楽観論もある。ニュートンは「リンゴはなぜ落ちるのか?」ではなく、「リンゴは落ちるのに、なぜ月は落ちないのか?」と誰も発しなかった問いを発したことを例示し、「人工知能は疑問を抱くことができるのか?」という。そして人間の「知識」というものの本質を指摘する。「知識は資本財の1つである」から「消費財としての知識」「知識を得ること自体に意味がある」「知識の獲得自体が目的化し、無限の喜びをもたらす」という思いを語る。知識の未来は新しい希望の世界に開かれていくとの指摘に、心が晴れやかになる。
「知の進化論」「知識の価値」を示す本書は「グーテンベルク」「インターネット」「人工知能」の時代を画した技術革新の歴史をたどる。「かつて知識は秘密にされていた」「百科事典は知識を万人に開放した」「インターネットで情報発信者が激増した」「検索という方法論」「SNSやキュレイションで情報拡散スタイルが変化」「知識は秘匿すべきか、公開すべきか?」「人工知能の進歩で知識への需要はどう変わるか?」とその内容を興味深い歴史的事件をも交えて解説する。「百科全書・グーグル・人工知能」が副題だ。
23日、100年以上の歴史を刻む建築・土木・測量等の専門家を育てる「中央工学校」で講演を行いました。テーマは「国づくりを担う若者への期待」。約300人を越える学生が真剣に聴いてくれたのが印象的でした。
災害も多く、インフラの老朽化も始まっている日本。一方では高齢化・ゼロエネが求められる住宅やコンパクトシティの都市づくり、物流や観光を加速させ、成長を促進する道路・新幹線・空港・港湾等のストック効果等、インフラ整備は大きな役割りを果たしています。そのなかで技能者・技術者の不足は顕著です。とくに若者です。
講演では「防災・減災・老朽化対策・メンテナンス・耐震化の重要性」「住みやすいスマート住宅、スマートウェルネスシティの方向性」「対流促進型国土をめざす国土のグランドデザイン2050」「コンパクトシティ+ネットワークの国土形成」「インフラのストック効果をメルクマールとした選択と集中の投資」......。具体的な実例を数多くあげて説明しました。
さらには「現場の人手不足、技能者・技術者不足の現状」を述べ、「モノづくり日本、技術大国日本。それは若い人の現場力にかかっている」「労務単価を国交大臣時代、10数年振りに3回引き上げ、環境整備をしてきた」「きつい、汚い、危険の3K職場ではなく、新しいプラスの3K"給料がいい、休暇がある、希望がある"の業界をめざしている」等々、若者への期待を訴えました。
リスクに直面しても恐怖や不安を感じない人間、共感性が低い人間、平気でウソがつける人間、他人を傷つけても後悔も反省もないし、過去の経験から他人の気持ちを学ぶこともできない人間。表面的な魅力、不安の欠如、罪悪感の欠如、不誠実・自己中心的・親しい関係を継続して作れない、情動の乏しさ、プレゼン能力だけ異常に高い・・・・・・。そうしたサイコパスが1%、つまり100人に約1人いるという。
「精神分析の失墜と脳外科の台頭」のなか、「脳科学」がサイコパスの脳の謎を徐々に明らかにしつつある。カギは「扁桃体と眼窩前頭皮質および内側前頭前皮質とのコネクティビティ」。それらの活動が低く、「良心というブレーキがない脳」「倫理・道徳というルールを学習できない脳」だ。
歴史上の人物として排除されずにのし上がった「勝ち組サイコパス」と思われる人物として、織田信長、毛沢東、ピョートル大帝、マザー・テレサなどが上げられ、分析されているという。
20日、第193回通常国会が始まりました。会期は150日間、6月18日までとなります。まず前半は平成28年度の第3次補正予算案と来年度予算案の早期成立。そして後半は重要法案の成立と迅速な執行に全力を挙げ、「経済再生」「一億総活躍社会」を確かなものにすることです。党として衆参両院議員総会でスタートしました。また安倍総理、大島衆院議長にも挨拶をしました。
第3次補正予算は北海道等の豪雨災害の復旧が中心ですが、私が強く主張をした再度災害防止策が盛り込まれています。
来年度予算案は、昨年法律化した無年金対策や、返済不要の「給付型奨学金」の創設を実施するための予算化、1億総活躍社会を進めていく上で欠かせない保育士や介護士の処遇改善に向けた施策が盛り込まれました。公明党の強い主張の実現です。経済成長の柱となった観光では、「2020年に4000万人」の目標達成に向け観光資源の魅力向上や訪日プロモーションの強化、宿泊施設の確保など快適な旅行環境の整備などを計上しています。
また、天皇陛下の生前退位に関する法整備は、国民の総意をどのように形成していくのか、静かな環境で議論を進めることになります。また今年の焦点はトランプ大統領の就任をはじめとする各国の政治の激動。日本は不安定な流動化に振り回されないよう、自らの確たる道を進むことです。公明党が掲げる「希望がゆきわたる国」の実現へ、頑張ります。