晴天で富士山もきれいに見えた2月4日立春――。甲府市で行われた公明党山梨県本部(代表=安本美紀県会議員)の「新春の集い」に出席、挨拶をしました。これには高木美智代衆院議員、平木大作参院議員のほか、後藤斎・山梨県知事、樋口雄一・甲府市長、保坂武・甲斐市長、堀内光一郎・富士吉田市商工会議所会頭ら多数の来賓が出席しました。
新春の集いで私は「激震の世界政治のなか、日本は政治の安定と景気・経済の前進に全力をあげる。振り回されないで、自らの戦略をもって進むことだ」「公明党は無年金者対策や返済不要の給付型奨学金の創設など、格差是正や貧困の連鎖解消に取り組んでいく」「山梨県は元気がある。ぶどう・ワインなど日本一が30もある。観光のポテンシャルも高い。外国人観光客もたくさん来ているし、これからますます増える。中部横断自動車道など交通網の整備も推進していく」と述べました。
「誰も語れない将棋天才列伝」と副題にある。たしかに、14歳で史上最年少のプロ棋士となって60年以上現役で戦い続け、あらゆる世代の棋士と対戦している加藤さんでなければ語れない将棋界の歴史、天才列伝だ。
関根金次郎、終生のライバル阪田三吉。木村義雄、花田長太郎。そして升田幸三と大山康晴。それを倒そうとした加藤一二三、二上達也、米長邦雄、山田道美、有吉道夫、内藤國雄・・・・・・。そして中原誠。さらに谷川浩司、羽生善治、佐藤康光、森内俊之、渡辺明・・・・・・。
「銀が泣いている」「たどり来て、未だ山麓」「勝負というのは一勝一敗、それなら成功」「前進できない駒はない」「"自分がよい手"ではなく"相手が嫌な手"」「いいときは焦らない、悪いときはあきらめない」「第一感で浮かんだ手は好手」「直感精読」「人間とソフトの最大の差は"大局観"」・・・・・・。「将棋界をつくった天才たちの求道心」が、率直に語られる。まさに"誰も語れない"将棋天才列伝だ。
田中角栄・中曽根康弘両首相は同じ1918年生まれ、政界デビューも同じ年。早野透・松田喬和両氏と私も同じ1945年生まれで、見てきた歩んできた政治の世界も共通している。強烈な二人の政治家の番記者の練達の対談だけに、実に面白く、時代を思い起こしつつ読んだ。
「時代が政治家を育てる」「いい政治家が記者を育てる」というが、早野・松田両氏は、時代と強烈な二人の政治家の空気と息づかいを身体いっぱいに吸収している。今の若い政治記者にとってはうらやましい限りであろう。
「高等小卒と帝大卒」「親・吉田と反・吉田」「角栄のテレビ時代と中曽根のテレビ政治」「戦術の角栄と戦略の中曽根」「日本列島改造論と日本改革論(戦後政治の総決算)」「角栄のすごさは"総理になるまで"と中曽根のすごさは"総理になってから"」、そして「"異端"の角栄、中曽根と"正統"の安倍」・・・・・・。
夢、信念、怨念、情と理、権力闘争等々、表に出ないエピソードまで迫って述べている。出色。